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2014年7月21日 月曜日

メディカルチェックはアスリートにとって必須!


スポーツの分野を問わずメディカルチェックは今やアスリートには必須事項です。今回は、どうしてメディカルチェックが必要なのかを解説いたします。

―― 血液検査の重要性

代表的なメディカルチェックには、以下のような検査があります。

1:血液検査 6:聴診
2:尿検査 7:触診
3:体組成検査 8:視診
4:自律神経機能検査 9:眼科検査
5:問診 10:聴覚検査

病気を探す目的ではないので 単純な健康診断とは少し違います。
上記の検査項目で消化器系の検査がありませんが最近では便から腸内細菌叢がわかる検査もあります。
検査費用が2万円ほどと高額なため普及していませんが 腸のコンディショニングはアスリートにとって大切で今後、注目されるかもしれません。

アスリートに対する血液検査はドーピング検査でも原則として行われていませんが、コンディショニングのためには大切な検査の一つです。
アスリートへの血液検査は、病気の患者様への血液検査とは少し異なります。
アスリートにとっては赤血球の数や大きさなど酸素運搬能力に関わる項目が重要なので特に貧血検査は大切です。女性アスリートは鉄分不足が引き起こす鉄欠乏性貧血が少なくなくこの状態に陥ると大きなパフォーマンス低下となってしまいます。

また、打撃系格闘家が試合中の流血によって 対戦相手が肝炎ウイルスのキャリアの場合、血液が身体に入り B型肝炎ウイルス感染し急性肝炎を発症し長期入院するといったトラブルも現実に起こっています。海外の選手との対戦ではAIDS感染リスクも否定できません。

場合によって知らないうちに進行し命を落とすこともあるのです。
血液感染のリスクとして考えられる 梅毒、C型肝炎、HIV抗体(AIDSウイルスの感染有無)、B型肝炎ウイルスキャリアに関する項目はコンタクトスポーツにおいては是非、出場者全員に検査を受けていただきたい項目です。
しかし、現状では検査費用もかかりアスリートや大会主催者にとって大きな金銭的負担になるため実施されていないのが現状です。

しかし、打撃系格闘技には血液感染リスクの可能性があることを理解して知識として知っていることは大切なことです。
アスリートも指導者も血液を介した感染症が存在する事実を必ず知っておく必要があります。不幸にも感染症に罹ったアスリートはただちに適切な治療が必要となります。

ボクサーのCT検査が義務付けられているように、血液検査を義務づければ試合中の肝炎ウイルス感染などはなくなるでしょう。
今後も専門医として、アスリートの健康管理、パーフォーマンスを上げるためのメディカルチェックを提唱していきたいと思います。


―― 3つの先端医療

メディカルチェックはアスリートを不測の事態から守る、コンディショニングにとって重要ですが、コンディショニングとして先端医療としまして私は特に次の 3つをお勧めします。

1:自律神経機能検査
2:血液機能分析
3:必須ミネラル&有害重金属検査


メディカルチェックは原則としまして専門医が医学的根拠に基づいて行う検査です。
先端検査システムが短時間で身体の状態を具体的に血液検査で発見できなかった異常や問題点を明確にすることが出来ます。

アスリートにとって血液検査で異常が出現することは稀ですが、上記の3つの検査では健康上の異常ではなくコンディション上の問題点まで具体的にわかる優れた検査です。
残念がら上記の3つの検査が全て実施できるのは 現在のところ 当施設のみになりますが、2020年東京オリンピックを開催する日本にとって多くの施設で実施されるよう普及することを願っております。


1:自律神経機能検査



これまでも何度も解説してきましたが、アスリートのソフトウエア能力を測定する検査です。身体の全ての臓器、組織の無意識にコントロールする能力を検査しますのでアスリートのコンディション状態が定量評価できます。
オーバーワークやメンタルトラブルも事前に察知でき、バイオフィードバックトレーニングシステムで対処可能です。
心と身体を繋ぐ 自律神経こそ アスリートのパフォーマンス向上を握るカギです。私が非常勤講師を務めます 順天堂大学医学部 小林弘幸研究室でもアスリートにおける自律神経機能検査、向上に関するトレーニング法の先端研究を進め 新しいエクササイズの開発を行い大きな成果を出しています。

当研究室では、石川遼選手の元専属トレーナーとして活躍され現在、50名以上の国内のトップアスリートのフィジカルトレーニング指導を行う 仲田健トレーナー、ツアー2勝でゴルフ指導者としても評価が高い 横田真一プロも私どもの研究室でスポーツ医学の研究に従事されています。

横田真一プロは多くのツアープロの自律神経機能検査を行い解析しそのデーターを基にゴルフ指導を行っています。
まさしく、エビデンスがあるトレーニグ指導です。
根性指導では到達できない科学トレーニングの領域です。当研究室で多くのトップアスリートの自律神経機能検査を実施し、その結果を解析したところ驚くべきことがわかってきました。


1:一般の健常人の自律神経機能検査結果は80%以上の方が、交感神経レベルが副交感神経レベルに比較して高い。
2:一方、トップアスリートの80%以上は 副交感神経レベルが交感神経レベルより高い。
3:トップアスリートは自律神経のトータルパワー(自動車の性能で言うと排気量に相当)が健常人より高い


つまり、トップアスリートは自律神経機能レベルが全体的に一般人と比較して高く、特に副交感神経レベルが高いということです。

これは、極限の緊張の中でもリラックスできる能力がトップアスリートには備わっていることを示します。
F1レーシングドライバーで2009年 年間総合王者のジェンソンバトン選手の自律神経機能検査を行いましたが、交感神経、副交感神経レベルいずれも高く ほぼ同じとバランスがとれていました。
プロゴルファー元賞金女王  横峯さくら選手の自律神経も高いレベルで副交感神経レベルが交感神経より高い検査結果でした。

アテネオリンピック 男子ハンマー投げの金メダリスト 室伏広治選手もアテネオリンピック直前に自律神経機能検査を実施させていただきましたが極めて高いレベルで副交感神経優位でした。
彼らに共通することは、極限の緊張する状況下においても 生理学的に自分の身体の状態をベストな状態にコントロールする能力が優れていることです。
室伏選手が私に アテネオリンピック前は毎月1回 バイオフィードバックトレーニング(自律神経の呼吸法によるコントロールするトレーニング)を受けるために渡米していると話されていました。
ウエイトトレーニングで筋力パワーをアップするより自律神経レベルを向上させる方がアスリートにとって有利に働くことも少なくありません。

残念ですが、自律神経機能トレーニング指導を本格的にトップアスリートへ行えるのは現在、私どもだけですので今後の普及に努めたいと考えています。


2:血液機能分析
指の先端から血液を数滴採取して 高解像度の顕微鏡で血球の状態や血漿に含まれる内容成分、凝固血液のパターンによる身体の酸化状態の把握ができる優れた身体酸化状態ライブ検査です。

この検査のメリットは、リアルタイムで身体の酸化状態や栄養状態やコンディショニング状況がわかる点です。欠点は、スポーツ現場では検査困難、検査担当専門医が極めて少ないことです。検査技術習得にかなりの時間と労力が必要なためこの検査を行う専門医は極めて少なく一部の研究者が行うにとどまっています。


3:必須ミネラル&有害重金属検査



ミネラルは身体の重要な構成成分で、代謝調節作用始めいろいろな生理機能に欠かせません。特にアスリートは一般の人に比べ、5~10倍以上必要とします。

また、ミネラル不足で様々な障害が発生します。カルシウムが不足すると、筋肉の収縮や出血時の血液凝固能に影響が出て、マグネシウムが不足するとカルシウムやリンと同様に骨や歯の強度維持が困難になったり、エネルギー代謝に影響したりします。亜鉛は細胞分裂の促進、組織修復する働きを持ち、セレンは強い抗酸化力を発揮するミネラルです。アスリートにとってベストコンディションを維持するために、各ミネラルが不足にならないように注意する事が必要です。

しかし、ミネラルも過剰摂取は逆効果です。例えば、カルシウムの過剰は高血圧、動脈硬化、腎障害、泌尿器系結石のリスクを高めます。

マグネシウムを摂りすぎると下痢、筋力低下、心疾患などの原因になり、カリウムが過剰になると筋力低下、麻痺、知覚障害、不整脈などの症状の危険性があります。

このように全てのミネラルは『バランス良く保つ事』が重要です。そのため、ミネラルの状況を測定・把握する事で、過剰摂取を避け、不足を補うことでコンディション管理の精度を高めることが可能になります。アスリートのサプリメント摂取の基準としても重要です。


● 有害金属
有害金属は水銀、アルミニウム、ヒ素、鉛、カドミウム等の総称で、体内に入ると体にとって必要不可欠なミネラルの働きを阻害し、様々な障害を引き起こします。
例えば、アルミニウムはアルツハイマー病の原因となったり、ヒ素はその強い毒性から酵素の働きを阻害します。カドミウムは腎障害、骨軟化症、水銀は腎障害をもたらし、鉛は消化器、腎臓、精神神経系の障害や高血圧、動脈硬化の原因物質となります。


● ミネラル測定の重要性
先にも述べた通り、ミネラル摂取で大事なことは、適量を維持する事です。不足すると体に様々な障害を起こしますが、そのミネラルも過剰な摂取によっても弊害を起こします。むやみにサプリメント等で補充するのではなく、「足りないものを適量補う」事が重要です。そのためには、体内のミネラル検査して状態を把握することが重要です。

● 体内ミネラルの測定方法
従来は、毛髪を切り、検査センターへ送付すると約2週間で必須・参考ミネラルや有害金属の状態がわかる毛髪ミネラル検査が行われてきました。ただしこの検査は、現在の状態では無く2~3ヶ月前の状態を表し、この検査で得られる結果は排出されたもので身体の内部の状態ではないという欠点があります。

これ以外にも、蓄尿(1日分又はは日分の尿を溜める)や爪による検査もありますが、何れも検査センターへ送り、手間も日数がかかりリアルタイムでの検査ではありません。

世界最新鋭、その場でわかる『体内有害・必須・参考ミネラル測定解析システム:OligoScan(オリゴスキャン)』が 開発され 私のクリニックでは国内で最も早く導入し国内で唯一のアスリート外来でアスリートのコンディショニング、サプリメントのコンサルテーションに使用しています。

『OligoScan』は、ルクセンブルクなどで 12年の歳月をかけて開発された体内有害・必須・参考ミネラル測定解析システムです。

手のひら4か所をスキャンするだけで、体内に蓄積している有害金属14元素と、必須&参考ミネラル20元素を測定し、その場で測定結果が得られます。

このように先端システムを駆使しアスリートのパフォーマンス向上に直結しますメディカルチェックこそ、今求められていることです。

当院のアスリート外来では、多くのトップアスリートを日々の診療とメディカルチェックで支援させていただいています。
私どもの取り組みとシステムの全国規模の普及を望んでいます。

 

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2014年6月21日 土曜日

個人特性を知ればトレーニング効率が上がる!!

これまで各種トレーニング法の理論や手技を解説してきました。
数多くのトレーニングが存在しスポーツ競技によってトレーニング内容が異なります。しかし、個人特性が競技特性以上に大きく異なるにも関わらずスポーツ指導の現場では一律に同じトレーニングを強要して行わせている現状があります。


―― 個人特性を知るべし

特に学校教育や体育系部活動、さらにはプロスポーツでもあるプロ野球やサッカーチームでの準備運動や全体練習では基本トレーニングは個性を無視し全て同じトレーニングメニューが組まれています。

個々に応じたトレーニング法の指導が行われている現場はおそらくほとんどないでしょう。
私はこれまで多くのトぷアスリートたちをパーソナルトレーニング、コンディショニング指導を行い成果を得てきました。


私が一番考えるポイントは、1:競技特性 2:個人特性 3:個人能力 です。
指導させていただきますアスリートのこの3つをしっかり把握すれば確実に効果が実感できるトレーニングやコンディショニング法の指導を行うことが可能です。

私と15年以上、一緒に多くのトップアスリートを指導してきたカリスマフィジカルトレーナーとしても評価が高い  仲田健トレーナーも同じ考えの下でアスリート指導を行い結果を出してきました。

私ども 順天堂大学医学研究科 修士課程では仲田健トレーナーだけではなく、ゴルフ界のカリスマ指導者でツアー2勝、究極の理論家としても知られる横田真一プロがスポーツ医学を学んでいます。
その横田真一プロが唱える4スタンス理論。
かなり完成度の高い個人特性を分類した理論ですが、残念ながら理論と言ってもエビデンスの確立には至っておりません。

しかし、4スタンス理論の分類や個人特性の評価法には大きな可能性を秘めており 私もこの理論をさらに進化させ個人特性を把握しマッチしたトレーニグ法の指導をスタートさせています。
今回はこの個人特性に焦点をあててトレーニング法を解説させていただきます。


―― 身体の初動特性は大きく分けて2種類

人間の初動特性は 2種類に分類されます。動き出しのパワーの出力体制が、

1:身体全体を縮んでパワーを出力するタイプ  

2:身体全体を伸ばしてパワーを出力するタイプ

1は、握力計を握って握力を測定する時、身体を縮ませて力を出そうとします。
2は、握力計を握って握力を測定する時、身体を伸ばして力を出そうとします。

ご自身はいかがでしょうか?どちらが力が出て握力値が高いでしょうか?



1では、鞄を、鞄をしっかり掌で握って持ちます
2では、鞄を、指側で引っ掛けるように握って持ちます。

これは、足の重心の感覚でも一致します。
1では、踵に重心があり 階段の上りが得意です。
2では、つま先に重心があり 階段を下るのが得意です。


高い声を出す時ものどを縮ませて 出す人もいれば、のどを伸ばして出す人もいますが、まさしく個人特性なのです。
無意識で自分が最もスムーズに動く身体の動きを調整してパワーを出力しているのです。
さらに 1では、肘を固定して右上腕を動かすよりも肩を回すように肘を自由に動かすように上腕を動かすことが最もパワーが出るのです。

2では、肘をあまり動かさないように腋をしめ 前腕を動かすことでスムーズに上腕の動きをコントロールしてパワー出力します。

打撃系格闘技で ファイタータイプ、ボクサータイプ、カウンタータイプ・・・各種 タイプが存在するのは 初動動作が踵に起因するか、つま先に起因するかによるためです。

自分の最も得意でスムーズに身体が動く個人特性をしっかり認識して普段のトレーニングに取り組めば効率もアップして無駄な動きが無くなります。

縮んでパワー出力を出すタイプのアスリートにいくら身体を伸ばしてパワー出力を出そうとさせててもうまくいきません。
指導者は自分の個人特性に応じて指導を行いがちです。自分ができるから指導を受けるアスリートもできるだろう・・・と希望的推測で指導を行えばタイプが違うアスリートはうまくできないばかりか、故障の原因にもなってしまいます。


―― 指が身体の運動特性を大きく左右



私は以前から指の動きと身体の特性に注目して身体のパワーに関して研究や実験を繰り返してきました。
その中でわかったことは、


・小指はアクセル
・親指はブレーキ
・中指はニュートラル
・人差し指と薬指は方向指示器


多くのスポーツで親指に力を入れるスポーツはありません。ほとんどが小指をしっかり握りこむ、小指に力を入れて行うスポーツがほぼすべてです。
ゴルフクラブは小指に力を入れて
剣道の竹刀も小指に力を入れて
レスリングのタックルも小指から
柔道も相手の道着を掴む動作は小指から
ボクシングも小指を握りこむように拳を作ります。
・・・

あらゆるスポーツが小指の握る動作にコントロールされていることがわかります。

では、親指はどうでしょうか?

親指は小指と逆でほとんどのスポーツでアスリートは親指には意識を入れませんし、強く握ることもありません。
しかし、緊張した時は親指に必要以上に力を入れて手を握ってしまうことがあります。

野球のピッチャーも一流のプロ野球選手では親指に意識は入れません。アマチュア野球のピッチャーがピンチで棒玉投げて打たれてしまうのは 親指に緊張で力が入り身体全体のパワー出力にブレーキがかかってしまったのが原因です。

一番力が出そうな親指ですが、親指に力を入れて行うスポーツはありませんね。
これほど指と身体の関係は親密なのです。

私がアスリートへトレーニグ指導を行うときは、必ず指の意識を指導しています。


―― 人差し指優位、薬指優位

人差し指と薬指の動きは、大きな個人特性を表します。
コップを持つとき、人差し指を浮かせて持つ方が持ちやすいでしょうか?
それとも人差し指をコップにしっかり当てて持つ方が持ちやすいでしょうか?



瓶のキャップを外す時、人差し指を使いますか?それとも中指と薬指を使いますか?

人差し指の動きが優位な方は、上腕を前に回すことが得意ですが後ろへ回すことが苦手です。薬指優位な方は、上腕を前に回すことは苦手ですが後ろへ回すことは得意です。(水泳では クロールが得意、背泳ぎが得意がある理由はこのためです。)

皆さんは腕を回してみましょう・・・
言われたら どちらへ回すでしょうか。

人差し指優位の方は、太ももが 内旋優位・・・つまり内股気味の体勢が身体全体の可動域が向上します。
薬指優位の方は、太ももが 外旋優位・・・つまりがに股気味の体勢が身体全体の可動域が向上します。
内股、がに股 それぞれの体勢で身体を捻じってみてください。
どちらが身体の可動域が大きいでしょうか?

薬指優位の私はがに股で可動域が大きくなりますが、人差し指優位の方は内股で身体の可動域が大きくなるはずです。
個人特性はわずかな体勢の変化で身体パフォーマンスに大きな影響を及ぼします。

個人特性を知って日々のトレーニグや自分に合った動きを極めることが効率よくパフォーマンス向上に繋がります。
集団練習で同じ動きやトレーニング、準備運動ばかり行えば 必ず故障者がでるのです。これは自分に合わない動きを強要され必要以上に負荷が身体の一部にかかって怪我に繋がるのです。
指導者は個人特性を配慮して指導にあたるべきなのです。


―― 身体を捻じって出力するタイプと身体を左右入れかえて出力するタイプ

走る時に、腋を締めて 腕の左右の前後を入れ替えるタイプと身体を捻じって肘を大きく横へ動かすタイプがあります。
ウサインボルト選手や高橋尚子選手は、腋を締め まっすぐに腕を前後に振って身体の推進力を生み出しています。

アテネ五輪金メダリストでもある野口みずき選手は、身体を大きく捻じって肘を自由に横へ振って走ります。
一流と言われるアスリートには個性がありこれは、彼らが生まれ持った本来の個人特性を伸ばした結果なのです。
キックボクサーでも前蹴りが得意な選手、回し蹴りが得意な選手がいますが、両方スムーズにできる選手は実は少ないのです。

身体を捻じるのが得意な選手は回し蹴りを得意とします。
しかし、身体の左右を入れ替えて出力を出す選手は 回し蹴りよりも前蹴りを得意とします。


カウンタータイプは、踵重心

カウンターが得意とする選手と高速ジャブを得意とする選手の動きは実は対照的なのです。
カウンターが得意とする選手は身体をいったん沈めてからエネルギーを貯めてパワーを出すタイプです。
つまり踵に重心をまず移してから身体を前へ送ります。

このため相手の動きを待ってそれに合わせてパンチやキックを放つのが得意です。しかし、高速ジャブを得意とするキックボクサーはつま先に重心があり素早い動きが可能です。ノーモーションでのジャブが得意なタイプです。
自分の個人特性を知って闘い方を組み立てる必要もあるのです。


肘を軸にするタイプ、肩を軸にするタイプ

身体を伸ばして出力するタイプはパンチを打つとき腋を締めて肘を中心にショートを出すとパンチにキレが出ます。ショートフックやジャブが得意なはずです。

身体を縮めて出力するタイプはパンチを打つときできる限り肘をフリーにして肩関節を軸に打つと破壊力が増します。
ロングフックやカウンター、ロングアッパーが得意なはずです。
このように打撃系格闘技にとどまらずあらゆるスポーツ分野のアスリートの個人特性に応じた動きは身体のパフォーマンスと直結しているのです。

私は技術を教えることが出来なくても個人特性を詳細に把握して アスリートに合った動きやトレーニングを指導することで驚異的な成果を得ています。

何も考えず 単調なトレーニグや練習を繰り返すことより 自分に合った練習やトレーニグを見なおず時期に来ています。
アスリートパフォーマンス向上は根性よりも正しい理論とエビデンス。
多くのアスリートや指導者の皆様に知っていただきたいことです。

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2014年5月23日 金曜日

汗と臭いの先端治療とケア




―― 手術でなくても治せる


私の専門分野の一つである美容外科では 汗と臭いで悩む患者様へ様々な治療が行われています。その中で、特に 腋の汗、臭い、シミが最も多い悩みです。

緊張しても多量の汗をかいてしまい競技パフォーマンスに影響することもあります。
通常以上に汗や臭いが強く 治療が必要な症状を 多汗症、腋臭症(ワキガ)と呼んでいます。汗や臭いが酷くても体質だからやむを得ないと考えられている方も少なくありません。


以前は治療は手術が唯一の治療法で入院したり傷跡が残ったり身体にも生活にも大きな負担がかかる治療でした。
医学が進歩し 多汗症や腋臭症(ワキガ)の治療には手術を行わなくいても効果が大きく簡単に確実に改善する治療法があります。

多汗症や腋臭症(ワキガ)治療は


1:手術
2:ボトックス注射
3:電気分解 (凝固) 法
4:ミラドライによる超短波照射療法


の4つの治療法が国内では行われています。


しかし、1の手術はリスクが大きく安静期間も1週間以上、身体への負担の割には効果が悪いため私のクリニックでは、現在は手術を行っておりません。

手術は、植皮と同じ治療経過をたどるため 2週間ほどの入院安静が必要であり効果を考えますと外来で簡単に行えるわけではありません。傷跡、日常生活の制限、負担、痛み、効果を考えてとても手術はお勧めできません。

数年前まで、治療効果より営利を優先させた吸引法という、いわゆるインチキ治療法が一部の美容外科クリニックで行われ 全く効果がないばかりか醜い傷跡が残り大きな問題にもなりました。
簡単、確実、安全という手術は医学的に考えて存在しませんので要注意です。


2のボトックス注射は BOTOXという薬剤を皮内へ注射して汗の腺の活動を抑制します。両脇1-2分で治療が終了し 1週間目頃から効果が出現して半年ほど大幅に汗や臭いが軽減します。

手軽に治療が受けることが出来て確実な効果ができる優れた方法ですが、効果が永久的ではないためワンシーズンだけの症状を抑える一時的な治療法です。ただし、安価な中国製の製材を使用している医療機関もあり要注意です。

私のクリニックでは、安全性の最も高いと評価されています、アラガン社製のみを使用して治療しています。
効果も不安定で、不純物の混入も疑われているアラガン社以外の製剤には注意が必要です。

ディスカウント治療で、施術を受けられた患者様で、全く効果がなかった、異常な効果が出現したなど、不安定な製剤での施術には、大きなリスクが伴う場合があります。


3の電気分解(凝固)法が私どもが最も推奨する ワキガ・多汗症の治療法です。

この治療の特徴は
・一切傷跡が残らない
・施術直後から効果が実感
・施術中、施術後を通して痛みが無い
・施術直後から日常生活、入浴などが可能で制限が無い
・子供から高齢者まで年齢に関係なく受けることが可能
・施術時間が短く身体への負担がほとんどない




この治療は、絶縁針という特殊な針を毛穴に挿入して毛の周りに存在する 臭いの元であるアポクリン汗腺、汗の元であるエックリン汗腺、黄ジミの元である皮脂腺を高周波によって発生する電気エネルギーで破壊します。つまりピンポイント治療ですから周囲の正常な皮膚構造への影響は全くありません。

手術は非選択的に皮膚を半殺しにして腋臭や多汗が原因の汗腺を破壊する乱暴な方法なのです。
残念ながら特殊な危機が必要であること、高度な熟練した技術が必要であるため普及しておらず国内でこの治療法を受けることが出来るのは私のクリニックだけになります。医師ご自身やそのご家族の皆様も数多く、わきが(ワキガ)多汗症の治療法としまして電気分解法(凝固法)を選択され受けられています。

理由は 医師は誰もが、手術の傷跡やリスクを十分ご存知だからです。 小学生高学年から70歳代の方まで治療を受けていただける安全なわきが(ワキガ) 多汗症治療法  電気分解(凝固)法が最もお勧めできる治療法です。
医師自身がワキガ・多汗症で悩む場合、選択する可能性が最も高い治療法は電気分解法です。



実際、私のクリニックでは多くの医師がこの電気分解法(凝固法)施術を受け満足されていますし、ご子息もこの治療を選択されています。手術の大きなリスクやデメリットを考えますと医師がしり込みする現状があるのです。


  電気分解・凝固法 手術
時間 20~30分 40分~1時間
痛み 施術中、術後もほとんど感じない 強い痛みが出現することがある
傷跡 一切残らない 酷い傷跡が広範囲に残る可能性がある
通院 3~6回必要 術後の処置で数回必要
日常生活の制限 全くない(すぐに仕事が可能) 1週間安静、固定が原則
入浴 当日からシャワー、翌日から入浴可能 1週間は入浴できない
効果 外来で行う手術と比較して効果は大 ・外来で行う手術の場合は負担が大きいにも関わらず少ない
・原則として入院での手術が望ましい
効果の発現 治療直後から現れる 固定を除去してから現れる
安全性 針脱毛とほぼ同等で極めて高い安全性 出血、皮膚壊死、感染などのリスクが大きい
対象 男性、女性、問わず小学生高学年から可能 手術を受け入れる年齢に限り
治療メリット 脱毛も同時に可能 無し

―― ボトックスによる手や足、頭部の多汗症治療

一時的に汗や臭いを抑制できる方法がBOTOX注射です。何度でも手軽に受けることができて確実な効果が半年ほど得られます。電気分解法がこんあんな手のひらや足の裏の多汗症の治療にも有効です。

最近では注射の痛みを回避するために、ダーマスタンプという極細の針が付いたスタンプを手のひらや足の裏に押し当て治療を行う方法があります。これにより短時間で痛みが少なく治療が可能となりました。

4のミラドライは最近開発された治療法ですが、臭いには効果も少なく 術後の痛みや腫れが大きく電気分解法に比較してお勧めできる治療法ではありません。超短波を皮膚へ照射して内部に生じさせる熱エネルギーで汗腺を破壊する理論ですが、同時に正常皮膚も大きなダメージが及び施術後の日常生活へも影響が出現します。

また、高額な治療費の割には満足できる効果が少なく現在ではまだまだ課題が大きな不安定な治療法と言えるでしょう。1時間近い治療時間もネックになっています。

アスリートは絶えず汗をかく状況になります。多量の汗が競技パフォーマンスを低下させることが無いように汗のコントロールも重要な課題になってきます。

アスリートにとって必ず気になる、汗と臭い。最先端の医学で簡単なケアで確実な効果が実感できます。



さかえクリニックのワキガ治療はこちら >>

 

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2014年4月22日 火曜日

キレーションで身体のデトックス。フルボ酸の知られざる力。

今回は、フルボ酸というアスリートにとって極めて有用な物質を含んだ 77BLACK WATER に関して解説させていただきます。
まだ、国内にカナダから輸入されたばかりの 77BLACK WATERですが従来のスポーツ水とは異なるアスリートにとって役に立つ飲料水になる可能性が高い補給水です。その中身と有効性に迫ってみましょう。


―― 注目される成分「フルボ酸」

アスリートや指導者の皆さんはサプリメントやコンディショニングに役立つ飲料水など最近の知見を学ぶ必要があります。私のコラムでは、コンディショニグのみならずまだまだ知られていない有効性が期待できるサプリメントやトレーニング、ケア法など紹介させていただきます。

現在、健康関連や、アンチエイジングの研究者の間で注目されている成分に「フルボ酸」があります。
「フルボ酸」とは、適量の酸素を含む土壌環境で腐食する植物に、何百万個もの有益な微生物が働きかけた結果、作り出される微量の酸です。分子量が小さく、土壌や天然水中に広く分布しています。

このフルボ酸の一番の特徴は、金属ミネラルをキレート(蟹のハサミのように各種物質を挟み込む)し、それらの物質を電荷して生命体が取り込みやすい状態にします。毒性の金属もキレートしますが、その場合は逆に帯電して生命体に入りにくくします。

また、すでに入り込んでしまった危険性のある重金属をデトックス(解毒作用)します。
このように、非常に生物の生命活動にとって重要な働きをしているフルボ酸ですが、これまで、研究が進んできませんでした。その理由は、フルボ酸は、その生成過程により化学構造が異なり、採取される場所や時期によっても化学構造が変化するという不均一な状態で、明確な定義が存在しない上に、分離回収が難しく、しかも、化学合成ができなかったためにです。

しかし、近年、多くの研究者がその効能に注目し、急速に研究が進む中で、その驚くべき働きが明らかになってきました。
研究者によっては、酸素と水を除く全ての物質のうち、自然由来のフルボ酸よりも生命維持に必要な物質はないと言います。それら研究者によれば、フルボ酸は動植物の生命維持の過程のすべてに関与し、多くの段目を果たしていると言います。

少し専門的になりますが、研究者によると『フルボ酸は現在知られている天然電解質の最も素晴らしい物の一つである』であると言います。

具体的には、人の酵素生産、ホルモン生産の補助、ビタミンの利用に必要な物質で、また生細胞が代謝過程を維持するのに不可欠である事が証明されています。また、フルボ酸は溶解したミネラル等の元素が体内で働くための理想的な環境を整えます。つまり、細胞が電気的に相互に反応し、新しいミネラルに電子を伝達したり、触媒反応を促進したり、元素変換が出来る環境を維持することができます。

また、フルボ酸は最も強力な天然抗酸化物の一つであり、「フリーラジカル」の清掃係り(スカベンジャー) として正負のどちらかに電荷を持つ不対電子の両者と反応することができ、フリーラジカルを新しい利用可能のものに変えるか、不要産物として排泄させることができます。

そして、必要な電解質の供給、栄養素の輸送の活発化、湿潤化の促進、酵素反応の触媒、同化作用の促進、代謝への刺激、主要および微量元素の人体への同化、重金属を体内から清掃除去し、汚染物質を無毒化し細胞の平衡失調の回復を助ける作用能力などの生命活動において多くの役目を果たしている事が明らかになってきています。


―― 疲労回復効果

キレート作用によるミネラル等の効率的な摂取やデトックスの他に、フルボ酸で最も効果が期待されている物の一つが、強力な疲労回復効果です。

その強力な効果とは、体内の乳酸を減らすと共に抗酸化作用を促進し、運動中の二酸化炭素の影響を減少させ、体内のpHをアルカリ側にレベルを上げる事により、運動後の筋肉への乳酸の蓄積を減少させることです。

この効果により、スポーツ業界でもフルボ酸に注目し始めています。また、これらの効果以外にも、フルボ酸と一緒にアスリート向けの最適な栄養を摂取する事により、持久力の維持や疲労や傷ついた体の回復を早める事ができます。アスリートにおいては、フルボ酸を毎日摂取する事でトレーニングの効果の向上が期待されるのです。


―― アンチエイジングの効果

アンチエイジングの領域でも、フルボ酸の強力な抗酸化作用に注目をしています。
最近、日本の木下正嘉博士が日本皮膚科学会誌に発表した「フルボ酸とアンチエイジング線維芽細胞、MMP へのフルボ酸の効果」によると、フルボ酸には、コラーゲンやヒアルロン酸が壊されるのを阻止するだけではなく自ら作りだす能力を促進する効果がある事を実証しています。

その論文によりますと、紫外線やストレス等によりコラーゲンを分解するコラーゲンを破壊し老化を進める原因タンパクのMMP が活性化してしまいまが、フルボ酸はたった1%の濃度でそのMMPの活性化を抑制し、結果としてコラーゲンの分解を44%も抑制します。また、1%の 濃度で 25% もコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを作る働きがある線維芽細胞を活性化させます。それにより、自分の細胞が作り出すコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを増やします。


―― フルボ酸の現状

世界の色々な地域に所在する、フルボ酸に富む特別な堆積物を検証すると、古代の植物相は豊富なフルボ酸を有していたことが分かります。これにより、フルボ酸は植物の分解物、植物自体の、そしてまた植物由来の古代堆積物に微生物が作用することで出来た天然自然の有機物質であることがわかります。

本来、人間は、ミネラル成分を含むフルボ酸を、植物の分解や微生物の活動により生成された土壌で育成された植物を経由して摂取してきました。

ところが、世界中の農作地は、長年にわたる化学肥料の使用と多作により、土自体の栄養素が失われつつあります。それは、有機栽培の野菜も例外ではなく、多作により土壌の栄養素が偏っているため、そこで育った野菜の栄養素も著しく低下しています。その結果、私たちは、毎日、痩せた土壌で育った栄養価の低い野菜を食べているのです。

本来、植物は微生物等との共働により、土壌を正常化し有用な栄養素だけを吸収する力があります。つまり、有害な重金属化合物や毒素は土壌の中で分解し、植物にとって必要な栄養素だけを供給するように土壌を変えていく力があるのです。ところが、微量ミネラルや栄養素が失われた土壌では、植物は毒素も含め、あらゆるものを土から吸収しようとしてしまうのです。

排水などで汚染された水によって土壌のバランスが崩れ、人体に有害な物質が食物連鎖の過程に乗り、濃縮されていくことになるのです。

フルボ酸は、そのような大自然の仕組みの中で、植物に土壌から栄養素を吸収させる働きの鍵となる物質なのですが、現在の農業の仕組みの中では、通常の食生活の中では非常に摂取が難しくなってきています。


―― 77BALCKWATER



現状の農産物および食用作物のほとんどは、フルボ酸および関連するミネラルをある程度は含むますが、量的には非常に微量です。

本来、フルボ酸を含む植物を摂取することで、体内に取り入れることが最も合理的で、最も自然に即しています。しかし、先ほども述べましたが、現状の貧弱な既存農法、殺虫剤の散布、化学肥料の施用、酸性雨などによる侵食作用およびミネラル分の流出、これらによる土壌の無菌化、微生物の活動の抑制などにより土壌は衰弱しているため、必ずしもベストの方法とは言えません。

なぜなら、これらの状況から、今日の作物は、栄養素、特にミネラルの不足が著しい上に、我々が摂取する植物が本来含むべき適量のフルボ酸(=我々の細胞代謝に不可欠のフルボ酸量)が食事から失はれているからです。

一般的に栄養学的には90種の異なる栄養素を我々は必要とされますが、これらの内、60種以上がミネラルおよび微量元素です。しかしながら、我々は現在食べている植物からは、これらの不可欠のものを摂取しているとはいえないのです。

そこで代替的な方法として考えられるのが、飲用によってフルボ酸および生命活動に必要な微量元素を摂取する事ですが、その中でも、フルボ酸の質の点でも非常に注目しているのが「77BLACKWATER」です。

「77BLACKWATER 」は北米のロッキー山脈の高地にある8000万年前の酸性雨などの浸食されていない堆積層で、自然の力によって濃縮された非常に質の高いフルボ酸とフミン酸を最新の技術で抽出したもので、その製品は77種類のミネラルとフルボ酸が入っており、強力な抗酸化作用があります。

世界では、酸性雨や汚染された空気、そして化学肥料によって、湖底、海、池、洞窟、川の底、森などから供給される自然のミネラルが枯渇しつつあります。その点、「77BLACKWATER 」の原料は地下30メートル以上の深い地層から取り出しているため、アメリカ農水省やヨーロッパ、日本の基準でもオーガニックとして安全性が認められています。

言い換えれば、8000万年前の堆積物から発掘された有史以前の微量ミネラルは、非常に貴重な物質であるフルボ酸を原料にした飲料水が「77BLACKWATER」なのです。


―― 体内pHの維持効果

「77BALCKWATER」は、また、高いpHのアルカリ性飲料水であり、体のバランスを正常化する効果が期待できます。
人間の理想的な血液のpHは7.35ですが、体のpHがそれ以下の酸性側に傾くと体内バランスが崩れ体調不良になります。バランスが崩れた初期段階では、皮膚の発疹、頭痛、アレルギー、風邪やインフルエンザ、副鼻腔炎などの症状が出やすくなります。

体調不良になるとさらに細胞のpHが酸性側になり始め酸欠状態になり、ついには細胞が死んでしまいます。逆に、健康な状態のpHは7.4から7.0なので、この範囲内の数値を維持できれば健康障害や病気になりにくいのです。

この数値の範囲では、体は病気に対して強い免疫力を持ちバランスを崩しても正常な状態に復元する事ができます。ですから、一般的に言われているように食事で高いpHのアルカリ性食品を摂取すれば酸性側に崩れた体のバランスを回復する事ができるのです。つまり、より高いpHのアルカリ性食品を摂取する事が大切です。


―― 今後について

トップアスリート株式会社では、この「77BLACKWATER」の輸入元である、南洋ホールディングスと提携し、フルボ酸の効果について、実際にアスリート達に継続的に飲用していただき、その効果について検証をして、発表をしていきたいと考えています。

先日、RISE96におきまして 初代ウエルター級王座決定戦を制し大会MVPを獲得しました ダニロ・ザノリニ選手も「77BLACKWATER」の愛用者です。ダニロ・ザノリニ選手は2004年 極真空手ブラジル王者で現在、日本のトップキックボクサーとして活躍しています。

私がトレーナーを務めさせていただきコンディショニングに試合前は「77BLACKWATER」を必ず摂取するようにしています。もちろん、私自身、毎日 飲用しています。
多くのアスリートをはじめ厳しい減量とコンディショニングに気を遣う必要がある格闘家の間でもますます注目されると思います。





 

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2014年3月22日 土曜日

腸内環境は身体能力アップのカギ

アスリートにとっての腸内環境の重要性

―― 良い食事を活かすには

アスリートにとって、戦うための体作りや、栄養補給、そして戦った後の回復に、食事は重要事項です。日頃より、栄養バランスを考えた食事メニューや、それを補完するためのプロテインやサプリメントの摂取など、「良い食事」を心がけておられると思います。これら口から入った食べ物は、消化器を経由して、消化、吸収され、やがて便として排出されます。

最近、テレビの健康番組や、雑誌や新聞の特集記事で「腸」という言葉をよく聞くようになりました。腸といえば、食べたものを分解し、栄養として吸収する、重要な器官であることはご存じの通りです。腸の環境を整えることは、「良い食事」の効果を最大限に活かすために、欠かせません。腸を「鍛える」ことはできませんので、「整える」ことが重要です。

私の上司である順天堂大学医学部総合診療科 小林弘幸教授が、数多くのテレビ番組で腸内環境の重要性を解説されていますのでご覧になられた方も少なくないでしょう。



―― 腸内に棲む細菌達

その腸の中には数百種類もの「腸内細菌」が棲み着いており、その総数は100兆個とも、それ以上ともいわれています。人間の場合、体を構成する細胞の数はおよそ60兆個とされますので、腸の中の細菌だけでもそれよりも多いことになり、「人間」という生き物は「細菌」に支配されているようにも思えます。腸の中(人間からすると外側ですが...)は広げるとテニスコート一面くらいの面積があるとされ、そこに棲むこれらの細菌達の助けも借りて、人間は食べ物を消化し、そして栄養の吸収を行っています。これら多くの細菌達と、仲良く共存することが、「良い食事」の効果をいっそう引き出すと考えられます。

腸内細菌は、腸の環境を決定する、大きな要因の一つです。生まれてすぐの赤ちゃんの腸内には「ビフィズス菌」と呼ばれる細菌しか、ほぼいないとされています。後に述べますが、このビフィズス菌は、いわゆる善玉菌のため、においの元となる腐敗物質を出しません。そのため、赤ちゃんの便は臭くありません。そこに、いろいろな形で外から菌が入り込み、前に述べた数百種類、100兆個の腸内細菌となります。

ここで一つ「うんちの蘊蓄」。普通であれば毎日出る便ですが、実は食べたかすばかりではありません。
およそ半分以上は、腸内に棲む細菌の死骸であるとされています。おおよそですが、1グラムあたり便で10億個くらい、全体では数兆個もの死骸が毎日排出されています。なので、断食などをしても、便は出るのですね。


―― 腸内細菌の種類

これらの腸内細菌ですが、大きく3つの種類に分けることができます。

まず一つは善玉菌。ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれる乳酸菌やビフィズス菌などがこれにあたります。これらの細菌はその名の通り乳酸や酢酸などの酸性物質を出すことで、腸内を酸性に保ち、いわゆる悪玉菌といわれる腐敗菌の活動を抑えてくれます。善玉菌がきちんと働いていると、便やおならは臭くなくなり、色も黄色っぽくなります。
更に近年の研究では、これら善玉菌自体や、それらが出す物質などが外敵から身を守る「免疫」を活発化させることが分かってきました。昨年あたりから爆発的に売れている、「インフルエンザを抑える」ヨーグルトなど、体の免疫力をアップするとされています。

二つ目は悪玉菌。悪玉菌は腸内で腐敗物質を出したり、その仲間には食中毒を引き起こす輩もいる細菌です。代表的なものがクロストリジウムですが、仲間にはボツリヌス菌、破傷風菌、ウェルシュ菌など悪そうな種類がいます。
ただ、このクロストリジウム、野菜などに含まれるセルロースを分解するには必須の仲間もいますし、「酪酸」という物質を出して、腸内を酸性にする菌もいます。さらに、最近の研究では、免疫によい作用を及ぼす仲間も見つかり、あながち「クロストリジウム=悪玉」ということではなさそうです。

そして3つめが日和見菌。腸内にいる細菌としては、最大派閥となっていることが多い細菌ですが、その働きに関しては、分からないことが多い細菌達です。その名の通り、「日和見」しており、腸内の善玉菌がきちんと働いている状況では、おとなしくしており、悪玉菌によって腐敗の状況になると腐敗菌(悪玉菌)として働くとされています。
ただ、この動きも含めて、分からないことが多い細菌です。

先程も述べましたが、産まれたばかりの赤ちゃんの腸内細菌は、ほぼ100%善玉菌です。それが、離乳食が始まる生後1年くらいまでの間に色々な細菌が入り込み、その人特有の腸内細菌バランスを形成します。
腸内細菌のバランスですが、同じように育った兄弟でも、食生活に共通項が多い親子、夫婦でも十人十色、全く違う場合もあるとされています。また、どのようなバランスが「人間」としてベストなのか、はっきりとは分かっていません。1点、共通の認識としては、善玉菌の割合が二割程度であることが良いとされています。


―― 腸の中のお花畑

この腸内細菌のバランスですが、「腸内フローラ」とも呼ばれます。
この言葉も最近よく耳にするようになりましたが、フローラとは「お花畑」の意味です。腸の中にいる数百種類の細菌を色とりどりのお花に見立て、入り組んだお花畑のようであるという意味です。以前より、腸内フローラを検査する方法はありましたが、非常に特殊で難しい方法であり、一般的ではありませんでした。最近、腸内細菌の遺伝子を検査することで、非常に少量(米粒くらい、0.1グラム)の便から、腸内フローラが検査できるようになりました。
まだ一部のクリニックでしか受診できませんが、現状の腸内細菌のバランスを、非常に簡単に知ることができます。

この検査が開発されたことにより、年齢、性別の他、食生活によっても腸内細菌のバランスに傾向があることが少しずつわかってきました。幼少時に形作られるバランスですが、その後の生活によっても、変化させることができることもわかってきました。我々が着目する自律神経の調節によっても、腸内環境、腸内フローラに影響があるのでは無いかと考えています。


―― 自分の腸内細菌が検査できる

従来の検査法では、スプーン一杯程度の便を採取し、それを急速に冷却し、検査をする必要がありました。腸の中は空気(酸素)がほぼ無いため、その環境でも生きられる細菌が大半です。それらの菌は空気に触れると、直ぐに死んでしまうため、急冷します。

さすがに自宅の冷蔵庫には入れたくありませんので、医療機関や検査期間での採便が基本でした。現在では、「腸内環境検査 フローラチェック」により、写真にあるようなペンシル型の専用キットで、米粒程度の便を取るだけで、検査が可能となりました。量が微量のため、ほとんど臭いもなく、冷却する必要もないので、自宅で採取が可能です。それをクリニックまで持参、もしくは郵送すれば、検査は完了。およそ3週間後には結果報告書が手元に届きます。



1回目の検査では、通常時の腸内フローラが分かります。その段階で、善玉菌の割合が前に述べた二割に満たない場合、増やす手立てを講じましょう。また、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスが大きく崩れている場合も注意が必要です。最重要課題である食生活の改善では、野菜など、食物繊維を意識した食生活を送ることで、善玉菌によい影響を与えるのではないかとの情報が出てきています。
これ以外にも、えさとなって善玉菌を喜ばせるオリゴ糖や食物繊維といった、いわゆる「プレバイオティクス」の健康食品やサプリメント。

ヨーグルトや乳酸菌飲料といった生きた善玉菌を含む食品や、カプセルや錠剤にした「プロバイオティクス」の商品などの摂取により、効果がある人では1から2週間で変化することも確認されています。最近では、プレバイオとプロバイオを組み合わせた「シンバイオテクス」や、「バイオジェニックス」と呼ばれる商品も登場してきています。

腸内細菌叢検査として便を採取しなくてもバランス状態やコンディショニングの大まかな状態は血液機能分析検査でもわかります。

血液を小指から数滴採取して 高解像度の顕微鏡システムで 生きた血液(Live Blood Cell)と凝固血液状態を観察します。これにより腸内の酸化状態を含め腸内細菌叢のバランスがわかります。

変化を確認するには、「これだ」と決めた生活をした後、再度検査を受けましょう。再検査を受けた場合、結果報告書には「前回と今回」の結果が比較のグラフとして提示されます。但し、これらの方策を試しても、人によって変化があったり、なかったりすることも事実です。原因は、その人の現状の腸内細菌のバランスであったり、摂取した商品との相性などもあると考えられます。自分に合ったものが見つかったら、体の変化、状況と相談しながら、継続することで、腸内環境は良好に保たれます。


―― 最新の「腸」事情

最新の研究では、がんの予防や、ウィルス・細菌などの外敵から体を守る「免疫機能」にも、「腸」が深く関わっていることが分かってきました。昨年くらいから、「インフルエンザ予防」をうたったヨーグルトが、爆発的に売れています。腸内の環境を整えることで、栄養吸収はもちろん、病気の予防にもつながる可能性が出てきました。

まず、現状の自分の腸内細菌のバランスを知り、善玉菌の割合が少なければ増やす手立てを講じることは、腸内環境改善の第一歩と考えられます。善玉菌を増やすにはどうしたら良いか。

先程ご紹介したプレバイオティクスやプロバイオティクスを取り入れることもあるでしょう。もしくは、自分の食生活を再度見直し、食物繊維や発酵食品が少なければ、そこを意識することも効果があるかもしれません。腸内環境を整えることで、口から入る様々な食べ物、栄養素、サプリメントを効率よく吸収し、さらには病気に負けない体作りをしていきましょう。


―― 腸内環境はコンディショニングのカギ

私のクリニックでは、便秘外来としまして ビオスリーといういわゆる3種類の善玉菌を含んだお薬の処方と「メディコロン」という水溶性食物繊維のサプリメント処方を行っています。

メディコロンはすでに多くのトップアスリートにも愛用され 私自身、毎日摂取しています。下痢にも便秘の改善にも有効性が確認されています。

腸内環境を正しく整えることは、健康のみならずアスリートのコンディショニングにもつながります。
同時に これまでも何度も紹介させていただいています、自律神経機能アップエクササイズであるセル・エクササイズを行うとさらに腸の環境、機能の向上が期待できるでしょう。
是非、お試しください。

 

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