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2011年6月 4日 土曜日

治療・トレーニングプロジェクト サプリメントの基礎知識


サプリメントの基礎知識

以前もサプリメントに関しましてコラムで紹介させていただきましたが、一般的なサプリメントの知識として是非、知っていていただきたい情報を今回はご紹介させていただきます。

日本では健康食品という言葉がかなり昔から使用され、いわゆる健康食品は特定保健用食品として効能を記載できるサプリメントと、一般食品として売られ、食品衛生法の適用しか受けないものが混在しています。

市場には様々なサプリメントが出回っているが、サプリメントの安全性やサプリメント摂取の理由が求められています。
市場には多くのサプリメントが氾濫しサプリメントに関する情報も必ずしも正確とは限りません。

市場では誇大広告も問題となり2010年、消費者庁は誇大広告の規制強化に本格的に乗り出すことを発表。
近年、アンチエイジングという名称が健康増進と同義に使用されてきていますが、サプリメントもアンチエイジング効果を謳った製品が市場に
急増。これまでの抗酸化サプリメント事情を覆すような学術論文も表れ改めてエビデンスの重要性が問われています。


ドラックストアで販売されている特定保健用食品


―― 国内におけるサプリメントの現状

アスリートが疲労回復や競技パフォーマンス向上を目的としてサプリメントを摂取するケースが以前より注目されていましたが、今では一般の消費者が疾病予防を目的としてサプリメント摂取するケースが急増。
市場には様々なサプリメントがあふれインターネットをはじめとするメディアでサプリメントと健康に関する情報が多く配信されています。

しかし、質の悪いサプリメント摂取によって健康被害の報告も急増。
 中国から日本に個人輸入したサプリメントや薬事法未承認医薬品等を服用後に、健康被害(死亡、肝障害、バセドウ病様の甲状腺機能異常など)が発生した事例が、日本国内で多数報告されています。
特にダイエット関連のサプリメントで被害が多くみられます。 

市場に存在する一般食品としてのサプリメントは機能などの表示が認められていません。
保健機能食品は2001年、厚生労働省によって創設された新しい食品制度において 作られた食品の名称。
特定保健用食品(トクホ)と栄養機能食品を合わせたもの。(表1)

一般的に国内では一般食品もこれらに加えて総じてサプリメントと称しています。
サプリメントには栄養機能食品としてビタミン12種類(ビタミンB1、B、B6、B12、ビタミンC、パントテン酸,葉酸、ナイアシン、ビオチン、ビタミンA、E、D)ミネラル5種類(鉄、カルシウム、銅、亜鉛、マグネシウム)。

ヒトを対象にした研究の学術論文の情報を基にサプリメントの安全性や有効性が提示される場合があるが、市場にあふれているサプリメントの多くはこういった科学的根拠に基づく情報が具体的に得られていない状態で出回っています。
2010年12月6日 中日新聞 の健康食品 誇大広告の規制強化、消費者庁の方針で悪質な事例は健康増進法に基づいて勧告し、業者名を公表する旨の記事が掲載されました。



健康増進法違反の恐れのある広告表現

・医薬品と同等の効果があると誤解させる
「癌に効くといわれています」
・立証不可、未検証の誇大表現
「誰でも15キロのダイエットに成功」
・効果と無関係な特許や架空の許可をかたる
「国際特許成分が脂肪を除去」
・効果と直結しない表現
「あの有名芸能人も愛用」



サプリメント摂取のための必要事項

1:科学的根拠に基づいた有効性
2:安全性
3:成分
4:摂取量
5:摂取方法
6: 摂取期間
7:摂取目的
などが理解されたうえで摂取されることが望ましいのです。


サプリメント摂取のための検査

サプリメント摂取において個人に適した種類、摂取量、摂取頻度、期間などの特定は困難である。摂取目的を明確にして、一定の指標を得ようとする試みはここ数年盛んになっています。
必要サプリメント特定のための検査として

1:血液検査
2:尿検査
3:抗酸化テスト
4:毛髪ミネラル検査
5:末梢血液分析
6:自律神経機能検査
などがあります。

この中で1、2、3、4は全国的に多くの医療機関で行われていますが、5、6の検査はほとんど行われていません。
しかし、必要なサプリメントを決定するうえで今後注目を集めます。


末梢血液分析

末梢血液である、 1 Live Blood、2 Coagulation Blood を高倍率の顕微鏡で観察し分析、評価するシステム ブラッドフォード末梢血液評価法(BPBATM)などを使用して細胞の栄養状態評価、酸化ストレスの評価を行います。
生体の酸化状態、生体の機能をリアルタイムに把握し、身体に活性酸素の影響がどれほどあるのかを評価できます。
血液分析システムは、生きた血液形態評価、凝固血液形態評価共に分析シートに従い体系的に行い、画像所見を血液分析マニュアルに従い評価します。

ビタミン欠乏、ミネラルバランス、生体内過剰活性酸素、ウイルス感染、消化・吸収機能状態、炎症状態といった具体的な身体情報が把握可能。
身体のどの部位にどれくらい活性酸素の影響があるのかを評価することができます。


1) 生きた血液分析(Live Blood Assessment)
被験者の右小指から血液を1滴、スライドガラス上に採取。モニター上で30,000倍に拡大、暗視野、位相差で赤血球、白血球、血小板、プラーク、細菌、真菌、寄生虫などの像を解析。
生きた血液を分析することで細胞の栄養や免疫の状態、活性酸素の過剰発生状況などが視覚的にわかります。


2) 血液凝固分析(Coagulation Assessment)
右小指から血液をスライドガラス上に6-7回に分けて採取して凝固後、観察。
身体の活性酸素の発生状況が把握可能。


3) 自律神経機能検査
心拍変動を測定することで自律神経の影響、さらにそれを変化させる原因となっている精神的な安定度やストレスの程度などを評価できます。
アスリートのソフトウエアの能力が測定できます。
つまり、緊張の中でいつもリラックスして闘えるかという能力です。
自律神経検査システム ハートリズムスキャナー(Biocom社)を使用して耳たぶにPPGモニターを装着し5分間の心拍変動を測定します。

心拍変動解析システムにより自律神経機能へのサプリメントの影響も評価できます。
必ずしも疾病がなくても自律神経機能が低下したりバランスが乱れていることがあります。
自律神経へのサプリメントの効果が定量評価できれば、アスリートのコンディショニング、ストレスマネージメント、日常生活での容易なメディカルチェックなどが可能になります。オーバーワークもこの検査で分かります。


可溶性フィブリンが数多く観察され身体内の活性酸素の過剰発生を表す。
可溶性フィブリンが数多く観察され身体内の活性酸素の過剰発生を表す。

凝固血液の臓器と活性酸素とのカンレンシート
凝固血液の臓器と活性酸素とのカンレンシート

血液凝固 Circleの形態で各部分に可溶性フィブリンの出現が認められる。
血液凝固 Circleの形態で各部分に可溶性フィブリンの出現が認められる。

血液凝固テストでCircleの外縁にDark Lineが認められるが重金属が身体への蓄積が考えられる
血液凝固テストでCircleの外縁にDark Lineが認められるが重金属が身体への蓄積が考えられる

血液中に多数み認められる真菌]
血液中に多数み認められる真菌

血液中に認められるプラーク
血液中に認められるプラーク

近年、注目を集めるサプリメント

・ファイトケミカル(ポリフェノール、カロテノイド・・・)
・プロバイオティクス、プレバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌・・・)
・マリンビタミン(アスタキサチン、ドコサヘキサエン酸・・・)
があります。


ファイトケミカル 
・植物由来のものです。
・ポリフェノール、カロテノイド、テルペノイド、バニロイド・・・


プロバイティクス、プレバイオティクス
腸内の細菌のバランスをよくすることで 身体の機能を向上させるサプリメントです。

プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌)
腸内フローラを改善することで宿主細胞に有益な効果をもたらす、生きた細菌を食品に添加したもの
格闘家にもぜひ お勧めのサプリメントです。


プレバイオティクス(オリゴ糖、食物繊維)
腸内に棲息している菌のうち、有用菌のみの増殖を促進したりその代謝を高め、より宿主の健康に有利に作用する難消化性の食品成分。
代表例はオリゴ糖、食物繊維で、オリゴ糖は、腸管内の消化酵素で分解されない少糖類でありもともとはビフィズス菌の増殖を促進します。


マリンビタミン
海洋由来のサプリメントです。

・アスタキサンチン
・エイコサペンタエン酸(EPA)
・ドコサヘキサエン酸(DHA)


アスタキサンチン
・海産物の筋肉や体表に多く含まれる
・眼疾患の抑制と眼精疲労改善
・抗疲労作用
・今、アスリートに注目されているサプリメントです。


エイコサペンタエン酸(EPA)
・血栓症、高血圧の抑制
・血液をサラサラにするサプリメントです。


ドコサヘキサエン酸(DHA)
・老人性認知症の改善効果
・脳に働くサプリメントです。


血液分析システム
血液分析システム

アンチエイジングとサプリメント

老化としては、1:血管、2:筋肉、3:神経、4:ホルモン分泌、5:骨のそれぞれの年齢が考慮されます。血管年齢は、動脈硬化の危険因子を補正するサプリメント摂取により改善する可能性があります。カルシウム、マグネシウム、カリウム、GABA摂取が推奨されています。特に衰えを感じるのは筋肉年齢、逆に筋肉年齢は比較的容易に回復させることが可能。特にタンパク質やアミノ酸は筋肉の主要構成要素であるため適正な摂取により筋肉年齢を回復するには効果的。神経年齢は神経機能に好影響をもたらすレシチン、フォスファジルセリン摂取が推奨されています。ホルモン分泌には、大きな影響を及ぼすサプリメントはありませんが、イソフラボンのエストロゲン様作用、睡眠の質の向上を目的としたメラトニン摂取が注目を集めています。骨年齢の回復には骨の成分としてミネラルが重要。
選手生命を維持するには体調管理同様、アンチエイジイングサプリメント導入も大切です。


抗酸化サプリメント

最近のサプリメントの動向の一つに抗酸化サプリメント市場の活況。アンチエイジングという名称が一般的になったと同時にエイジングの活性酸素仮説が注目を集め抗酸化サプリメントが市場に氾濫。抗酸化仮説を支持するエビデンス(科学的根拠)も存在しますが、 Proceedings of Academy of National Science 2009年5月号に 抗酸化物は運動の健康増進促進作用を失わせるという論文が掲載されました。

つまり抗酸化サプリメントを摂取して運動すると不健康になる!?というショッキングな論文が出たのです。
また、他にもビタミンA、ビタミンEの摂取は死亡率を上げると報告している2007年 JAMAに掲載された論文もあります。重要な点は、抗酸化サプリメントの選択に関して身体状況を考慮して摂取することで理由なく抗酸化サプリメントの摂取は確実なエビデンスが存在しない限り勧められません。
なんでも宣伝どおりサプリメントを摂取すればよいというものではないのです。


抗癌サプリメント

抗癌サプリメントの宣伝の中に、「○○学会で発表」、「○○雑誌に報告」、「特許出願中」などという表現。学術論文の医学誌への掲載も効果を認知されたわけでないにも関わらず宣伝として利用されています。 特定のサプリメントで癌が治ったとする体験談主体の本は「バイブル本」。キノコやサメ軟骨などの特定のサプリメントを取り上げ、「末期がんが治った」「医者にかからなくてもがんが治る」などと誇大な見出しで訴えるのが特徴で、出版社と健康食品販売業者がタイアップして出した宣伝本。直接商品名を挙げて効果を訴えると薬事法違反になるため、商品名は記載せずに、巻末や本に挟み込んだ紙に連絡先を記載、本の内容で興味をもった患者へ商品購入へと導く商法。 バイブルビジネス、抗癌サプリメントビジネスです。

市場には様々なサプリメントが氾濫しています。
アスリートにとって興味があるサプリメント。
中には成分も意味がないどころか健康被害をもたらすものも存在します。信頼できるメーカーの適切なサプリメントを適切に摂取されることをお勧めします。


心拍変動を測定して自律神経機能を計測
心拍変動を測定して自律神経機能を計測

大腸癌患者の凝固血液像
大腸癌患者の凝固血液像



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