最新スポーツ情報

2010年12月 4日 土曜日

命を懸けて闘うアスリートの物語

格闘家の皆さんも命を懸けて闘う自負がある方がほとんどだと思いますが、格闘技以上にリスクが大きく毎年死亡事故が報道されるプロスポーツ、オートレース。

国内最高峰の二輪レースである JSB1000に参戦し奇跡の逆転優勝を果たし 2010年総合王者に輝いた 国内最速ライダー 秋吉耕佑の取り組みをご紹介させていただきます。
他業種のアスリートたちがいかに命と向き合いぎりぎりの世界で闘っているか。

是非、知っていただきたく今回は 命を懸けて走る 最速の男をご参考にしていただけましたら幸いです。
今年、ショッキングなニュースが海外から飛び込んできました。

ご存知の方も多いと思いますが、2010年9月5日、ミサノで開催されたMOTO2第12戦サンマリノグランプリ MOTO2初レースで優勝を飾った富沢祥也選手が200キロを超えるハイスピードの状態でコース側に転倒し後方を走行していたバイクに引かれて死亡するという痛ましい事故が発生しました。19歳の若さで命を失われました。詳細な死因は明らかにされていませんが、治療を担当した医師が記者会見で語ったところによれば、転倒直後に2台のマシンが高速で衝突したことによる大動脈破裂が直接の死因のようです。頭部への外傷はなかったものの首・肩・腰・大腿骨などを骨折していました。

秋吉耕佑( あきよし こうすけ、本名:秋吉 弘亮、1975年1月12日)選手もこれまで走行中の転倒で命を失いかけたり、脱臼、骨折を幾度も繰り返していました。
秋吉選手は富沢選手の訃報を聞いて改めてこのスポーツのリスクを認識しました。
しかし、彼は富沢選手の無念を自らのエネルギーに変え彼の意志を受け継ぐべく闘いに挑む決意をしました。

2009年にも転倒で足の指の骨を骨折したり右肩を脱臼する重傷を負いましたが、完全に治癒しない状況でレースに復帰。
満身創痍でいつもライディングしていたのです。
しかし、2009年、私が彼のトレーナーを務めるようになってから コンディショニングと身体のメンテナンスケアの重要性を理解し定期的に指導をさせていただくようになって 意識も身体も大きく変化していきました。
以前のコラムでもご紹介したように2009年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでは2度の転倒にもかかわらず最速ラップを連発し最下位から9位。
最後まであきらめない最速の走りが秋吉耕佑の信条です

2009年は、ポールポジションを獲得し普通に走れば確実に優勝と評価されていました
しかし、プロとして彼は普通に走ることは考えていませんでした。
誰よりも速く、素晴らしいライディングを見せる。プロアスリートとしてのパフォーマンスです。

勝利を確信して判定勝利を狙い 打ち合いを避けるのではなくKO勝利を狙ってノーガードで目いっぱい打ち合う。 格闘家で言えば、格闘家の最高のパフォーマンスを見せるKOメーカーです。
転倒ギリギリの体勢で走り抜ける。最速のためにはいかなるリスクも厭わない。
まさしく真の格闘家の神髄を持ったレーシングライダーです。秋吉選手はMOTOGPマシーンの開発ライダーも務めています。モンスターマシーン開発にはテスト走行では時速350キロを超える速度での走行を行いマシーンの調整を行います。つまり安全かどうかまだわからないマシーンをぎりぎりの状態まで操作する大変危険な業務を行いながらレースへ参戦しています。
身体も精神も大きく消耗するプロ業務です。

今季は腰椎圧迫骨折の大事故によるリタイアのMOTOGP参戦中の青山選手の代役としてMOTOGPへも2戦参戦しました。(MOTOGPは二輪レース世界最高峰、四輪レースでたとえるなら F1です。)
闘うのは格闘家と同じように相手だけでなく自分です。最後は自分との闘いになります。
大けがをしても黙って闘う。怪我を言い訳にしない。痛みやハンディをエネルギーに変えて最高のパフォーマンスを見せつける。

本当にカッコイイスポーツだと思います。
広大なサーキットを時速300キロで駆け抜ける。初めて目の前で観戦した時は、その迫力とリスクに本当に驚きました。
モータースポーツでもライダーは際立ったバランス感覚と感性が要求されます。
2010年 昨年の雪辱を誓った秋吉耕佑選手。英国で活躍するジョナサン・レイ選手とのコンビでタイトル奪取を目指しました。

2010年も2009年同様 優勝候補筆頭
しかし、ペアライダーのジョナサン・レイ選手が転倒。
マシーンも修理に時間がかかり大きく出遅れました。
しかし、この後は2009年の再現でした。
ファーステストラップをたたき出し、トップを独走するチームライダーを何度も追い抜かす最高のパフォーマンス。
何と、転倒したにも関わらず3位入賞。
転倒しても表彰台というありえない奇跡を起こしました。
しかし、2010年 圧巻だったのは国内最高峰二輪レースJSB1000での鈴鹿最終戦でした。

JSB1000とは、全日本ロードレース選手権の最高峰のカテゴリ。JAPAN SUPER BIKE(全日本スーパーバイク)の頭文字を取ってJSBとしています。そこで走るバイク(オートバイ)は1000ccなのでJSB1000と言います。全日本ロードレース選手権のトップカテゴリだけあってレース内容もレベルが高いものとなっていて、予選から熱いバトルが繰り広げられます。ポールシッターが何度も入れ替わることも珍しくありません。日本で一番売れているスーパースポーツのバイクが勢ぞろいしているロードレースでもあり、見ていて興奮する人が多いと思います。

最速ライダーの称号をいつも手にしている秋吉耕佑選手は2007年鈴鹿8時間耐久ロードレースの優勝を最後にビッグタイトルからは遠ざかっています。
今季はJSB1000にフル参戦しどうしてもこのタイトル獲得を願っていました。
年始には、グアムで 仲田健トレーナー(石川遼選手専属トレーナー)阪神タイガース 桧山進次郎選手が主催する自主トレ合宿に参加しました。

2009年GT王者 レーシングドライバー 脇阪寿一選手、プロボクシング元世界王者 名城信夫選手、ほか、有名プロゴルファーなど国内のトップアスリートが最も多く集う 合宿に参加しトレーニングを敢行。
また、新しいコンディショニング法としてパワープレートを利用して身体バランスを整えました。

レース前にはエアナジーで自律神経機能を向上させ、ストレッチを全くやめて身体がよりスムーズに動くように最新のトレーニング法を導入しました。
セル・トレーニング(CELL TRAINNING)です。


これまでのトレーニングはウエイトトレーニング、加圧トレーニング、有酸素トレーニングなど運動生理学上、組織や器官を主に対象としたトレーニングでしたが、セル・トレーニングは細胞レベルの賦活を考慮に入れた新しいトレーニングです。
このトレーニングは、おそらく世界のスポーツのトレーニング理論を大きく変えることになると確信しております。

私が順天堂大学大学院医学研究科で指導教授である 小林弘幸教授と共同で独自に開発した身体に優しく身体能力を賦活できるこのセル・トレーニングを秋吉耕佑選手が実践して肉体改造を行いました。

セル・トレーニングの特徴は
1:ストレッチ
2:PNF
3:スロートレーニング
4:呼吸法(自律神経機能向上)
5:脳、神経、筋肉 賦活
6:温熱刺激

1から5を温熱刺激も加えて同時に行うエクササイズです。
また、サーモバンドという特殊な温熱バンドを使用して筋肉を温め血流を増やして効果的にトレーニングを行います。このため血流のみならず代謝も向上して細胞機能が確実に向上します。
順天堂大学医学部での 小林弘幸総合診療科の教授らの研究では40℃の温度での温熱効果が最も血流が増加し過度の過熱は逆に血流を阻害するといった実験結果も出ています。
つまり細胞機能を適度な温熱を加え賦活させるトレーニンであり 筋肉だけ、靭帯だけ、神経機能だけといった組織や器官のみを強化するのではなく細胞レベルで確実にこれらの部分が連動してミクロからマクロまでパワーアップできるこれまでにないトレーニング概念です。
アスリートはハードである肉体、特に筋力に重視を置いてトレーニングを行いますが、競技パフォーマンスを向上させるには筋力だけでは不十分です。

アスリートにとってソフトの部分である自律神経機能向上が必須であり、これと連動する心肺機能や脳が支配し神経、筋肉を連動させコントロールする機能が絶対に必要になってきます。

究極のトレーニングが セル・トレーニングなのです。


詳細は別号で紹介させていただきます。
今季からセル・トレーニングを導入した秋吉選手は2010年10月31日 奇跡を起こしました。
鈴鹿サーキットで開催された最終戦 2戦
これまでの闘いはタイヤの選択ミスやマシーンの電気系統の不調もあって身体はいつも最高のコンディションにも関わらず結果が伴っていませんでした。
最終戦直前ランキング4位で総合王者は困難と周囲が考えていた矢先、ランキングトップ 2008,2009年総合王者の 中須賀選手が転倒、ポイント喪失。

秋吉選手はいずれも予選トップタイムでポールポジション、決勝でも二レース目はウエットコンディションの中、ぶっちぎりの優勝。2戦連続完全優勝を果たしました。
見事、二戦連続優勝の大逆転でJSB1000 年間総合王者のタイトルを獲得しました。
最後まであきらめない最速の走りにこだわった結果でした。いつもKO勝利にこだわって満身創痍になって逆転KO。
やっと報われました。関係者は本人も含め涙で感激を味わったそうです。
おめでとうございます。
最後まであきらめない、気迫と心が必ず奇跡を生むと確信しました。
格闘家の皆さんも機会がありましたらお近くのサーキットまでぜひ、足を運んで二輪レースを観戦してみてください。きっと、闘うモチベーションがあがるでしょう。

HEATミドル級王者でK1戦士のダニロ・ザノリニ選手も応援に駆けつけた JSB1000 鈴鹿戦で圧倒的な走りで優勝
JSB1000最終戦 直前の 秋吉耕佑選手 マシーンと一体化した最速300キロの走り
レース前コンディショニング レース前にエアナジーでコンディショニングを行う秋吉耕佑選手
極限まで進化した究極の最速マシーン 国内最高峰二輪レースJSB1000 2010年 総合王者 秋吉耕佑選手

秋吉 耕佑  プロフィール

命ギリギリの走りのパフォーマンスを魅せる 国内最速ライダーとして最も注目を集めるライダー。
トップアスリート 株式会社 取締役
ホンダレーシング所属(2010年)世界最高峰二輪レースMoto GP開発ライダーとしてレブソルホンダのマシーンを開発中。
トップアスリート 株式会社 取締役として現役ライダーにして国内のトップアスリート支援、セル・トレーニング(Cell Trainig)など科学トレーニング開発にも務める。
自ら最先端の科学トレーニングを導入して肉体、自律神経の進化を表現しライディングパフォーマンスを高めている。

2007年、鈴鹿8時間耐久ロードレース 優勝。
2008年には日本ロードレースが行われる公式サーキットのすべてのコースレコードを更新。
2009年、鈴鹿8時間耐久ロードレース予選、トップテントライアルで唯一の2分7秒台の最速タイムでポールポジション獲得。
2010年、鈴鹿8時間耐久ロードレース パートナーの転倒にかかわらず驚異的な最速ラップでの追い上げで3位表彰台に、ロードレース世界選手権MotoGPもスポット参戦、世界に通用するトップライダーとして大きな注目を集めている。
2009年、2010年
鈴鹿8時間耐久ロードレースファステストラップ(最速ラップ)記録保持者
国内最高峰二輪レース JSB 1000 2010年総合王者。



カレンダー

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

お問い合わせ
アクセス

トップアスリート株式会社

■住所
〒460-0003
名古屋市中区錦3-5-21
錦HOTEIビル2F

■電話番号
052-953-9300

■FAX番号
052-953-7810

お問い合わせ 詳しくはこちら
  • RSS配信
  • RSSヘルプ