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2010年11月16日 火曜日

スポーツケアとしてのマッサージとは?


皆さんは日々トレーニングに励み心身共に鍛えていると思いますが、実際にトレーニングで疲労した身体のケアはどのようしているのでしょうか?

一般スポーツ、競技スポーツ、プロスポーツ等、数多くのスポーツシーンを見ているなかで「優秀な選手になればなるほど身体への意識が高くコンディショニングやトリートメントを継続的行っている」ということが言えると思います。

逆に、たまに練習、週末だけ運動、など普段から身体を使う事が少ない人や、スポーツ経験の浅い人ほど、本来、一番ケアや準備運動などが必要だと思うのですが、いきなり無理して過負荷なトレーニングを行ってみたり、それにも関わらずクーリングダウン等はろくにせず、ケアには全く無頓着な方々が多く見うけられ残念に思います。

トップアスリートが、ウォーミングアップやクールダウン、日々のコンディショニングを丹念に行っているのに慣れないスポーツ愛好家の方々はいきなり運動を初めて、突然終わり、トレーニング後には喉ごし爽やかなビールで乾杯!など、している光景は皆さんもよくご覧になっているのではないでしょうか。これではトレーニングの結果や効果を期待すると言うよりは、怪我をするため、疲労するため、にトレーニングを行っている様なものです。

みなさんも忙しい中でトレーニングを行っていると思いますが、トレーニングだけでなく休養・栄養・睡眠などとのバランスも考えた生活スタイルで、最大のトレーニング効果を獲得してほしいと思います。今日はそんな中で、一般的によくあるスポーツケアとしてのマッサージについてご説明いたします。

実際の臨床現場で数多くのトップアスリートや格闘家をケアしています さかえクリニックスポーツ診療部  鍼灸師でもある柴田康博メディカルトレーナーに解説していただきます。

まず結論からお伝えしますと、怪我や病気で安静を保つ必要がある人から一般の人、はたまたプロ選手に至るまでマッサージは酷使した身体に喜びや安らぎなどの感覚を与えるだけでなく予想以上に遙かに大きなものを与えてくれます。つまり、身体と、知性と、精神を確実に若返らせて生きる活力を与えてくれる。それがマッサージ本来の効果であり、だからこそ全世界に広く伝わり一般的ケアとしてここまで長く普及した要因であるといえるでしょう。

特にその中でも、身体を酷使するみなさんにとって可能性が高く有効なマッサージは【スポーツマッサージ】と言われるメソッドで、通常のマッサージが皮膚及び筋肉の表面に重点をおいて施術されるのに対して、スポーツマッサージはその競技を行う上でトータル的なパフォーマンスの向上や怪我の予防、疲労の回復などを目的にしており、施術も身体全体から深部の筋肉一つ一つまでをターゲットにして施術を行ったり、各競技のフォームや特性に合わせてコンディショニングを行うなど、通常のマッサージとは目的も施術も効果も違うマッサージメソッドといえ、静的トレーニング(休養・超回復など)として身体強化をしていく上で、上手に取り入れることによりパフォーマンスアップや疲労回復、怪我の予防など、総合的なコンディショニング効果が期待できます。

スポーツマッサージメソッド」とは、一定の理論による考え方や施術方法が確立・統一された治療スキルの集合体では無く、古く昔から師匠から弟子へとそれぞれ施術者レベルで受け継がれた技術や理論を基本にして現在に至った個別民間療法といっても良く、「スポーツマッサージ」の名称で明確な学術定義がされている物では無いことを付け加えておきます。ちなみに、「マッサージ」という手技については、医療マッサージ、保険マッサージなど、詳細まで学術定義がされております。

ここで、スポーツマッサージの具体的な効果として皆様に関わりが深いものを幾つか挙げてみます

・ 肩こり、腰痛、筋肉疲労を取り除き疲労回復できる(痛みは軽減して、怪我は早く回復する)
・ 関節の可動域を改善する、拡大する
・ 柔軟性や弾力性が増して、動きやすくなる
・ 血液、リンパ液の流れが良くなり回復力や免疫力が高まる
・ 身体のパフォーマンスが高くなり、怪我や故障を予防する
・ 精神疲労を取り除き、自律神経機能を整える
・ 内蔵機能を活発にし身体の中からも体調を整え元気になる
・ 新陳代謝を活発にし身体全体が若返る

などがあり、これらの効果は数多い効果の一部に過ぎず、循環器系、呼吸器系、神経系、皮膚、筋肉、関節、内臓など、全身トータル的に、様々な効果が期待できるものになります。さらに、ダイエット効果などもあるぐらいです。

マッサージ(massaji)という言葉はフランス語で、語源はアラビア語の手、おす、こねる等と言われています。来人類は、痛いところがあれば本能的にそこを手で押さえたり揉んだりして痛みを和らげることがありますが、この自然発生的な手法が医学の進歩に伴って体系化されたものが現在のマッサージとなっています。マッサージを生体に行うことで身体の変調を整え、健康を保ち、身体機能を活発増進させる効果があり、求心性(心臓に向かって行う)の手技により血液、リンパ液の循環が良くなり新陳代謝は活発になり、その結果、各組織に栄養が行き届き、全身機能が盛んになり、抵抗力が強くなります。また、触圧刺激は自律神経を調整したり、知覚神経を介して内臓機能にも影響を与え、さらに生体反応によるホルモン分泌にも影響を及ぼすことが明らかにされており、種々様々な症状に有効であることが実証されています。

歴史としては、古く中国に於ける最も初期の文献「黄帝内経素門」(紀元前2500年頃)の中で、直接的な治療効果が言及されていたり、ギリシャの医聖ヒポクラテス(紀元前4、5世紀)は、「医師たるものは医術についてのあらゆる学理と共に、マッサージを習得しなければならない」と説いたことが伝えられ医療の中でのマッサージが重要視されていたことが解ります。その後、明治20年に、当時陸軍軍医部の軍医官がフランスに於けるマッサージを学び当時、広島博愛病院・外科診療にて患者さんに対する治療目的で活用したのが日本に於ける医療マッサージの始まりとなりました。現在では、日本を始め多くの世界的トップアスリートなどがマッサージの有効性や必要性を自らの身体で経験、証明し、より一層期待に応える施術へとアスリートと共に日々継続進化しているメソッドといえるでしょう。

そんな中、街では多くの「マッサージ」や「スポーツマッサージ」の看板を見つけることが出来るようになり、多くの方がケアを受けられるようになってきましたが、一般的に同じに見える「マッサージ」・「スポーツマッサージ」の看板でも、施術所(サウナ・サロン・民間資格)、治療院(国家資格・医療保険取り扱い)、施術者スキル(知識・経験)などにより内容や効果が全く違う状況が現在の実情であり、高いパフォーマンスが要求されるアスリートや愛好家の皆さんなどは、施術を受ける医療機関や施術所、担当者などを事前に検討してから施術を受ける必要があると思います。実際に施術をしている私でさえ、現状の混乱したマッサージ事情の全把握は難しく、そんな中、施術を受ける場合の大きな判断材料にしているのが、①実際に施術を受けた人の感想・口コミ、②施術者の経歴、実績、臨床数、③おもてなしの心(人間性)、④施術者・施術所の全体像(総合点)、⑤宣伝広告の量、の5点となります。※現状、施術価格も混沌としており高ければ良いと言う訳ではありませんが、あまり安いところはアスリートのコンディショニングには向かないと思いますので避けた方が無難です。補足説明として③・④は、治療家には多いのですが、痛みを治す疾病観察にフォーカスし過ぎる傾向があり、痛みや症状ばかりに気を取られ患者さんが一人の人間だという事を忘れてしまう。すると、患部治療は進むが私のことはほったらかし状態となり全体像を見失います。結果として、良くなった気になるが治らない。それでいて施術者ばかり満足している、こんなアベコベな状態に陥ります。空手においても強い突きが出せるのは下半身が安定して重心、体軸にブレが無くなることにより出来ることであり、拳ばかりいくら鍛えても何の意味もないのと同じ状態になってしまう治療家が多いので、あえて、おもてなしの心と全体像を判断基準に入れています。⑤の宣伝広告の量に関しては、治療院や施術所の裏事情を考えると理解しやすいのですが、運営経費のほとんどが施術者の人件費に消えて行きます。特に日本は人件費が高いです。そんな業界なので広告宣伝には多くの費用が掛けられないのが通常で、やたら目ったら宣伝しているところは薄利多売のスタイルが多く優秀な施術者が育つ環境がありませんし、優秀な施術者がいるところであれば、一時間に出来る人数は限られてしまうので広告ばかり出している訳にもいきません。来ていただいてもキャパオーバーになってしまいます。こんな些細な事なども、間違った施術所を選ぶ事無く目的に合った施術所や施術者選びの参考にしていただければ幸いです。

大まかに、スポーツケアとしてのマッサージをお伝えいたしましたが何よりも重要なことは、一つです
1オンスの予防は1ポンドの価値があるという格言通り、スポーツに対する身体の管理というものは怪我や痛みでトレーニングを中止または軽減することなく、可能ならば、手術や薬も使うことなくトレーニングを継続し続けらるコンディショニングを行うこと!が、大切です。怪我や故障、未病を防ぎ、スポーツマッサージの予防効果を充分有効活用していただくことに尽きると思います。

なお、スポーツマッサージは2WAY(施術者とアスリート)で施術者に行ってもらうのが主流ですが、1WAY(自分自身)でセルフマッサージを行うことも効果があり、施術を受けるのと同じようにとても重要になります。自分でも出来る簡単なセルフマッサージをお伝えいたしますのでトレーニングの前後や夜、ベッドに入る前などに是非実践してみてください。私の今までの経験上、難しい事をお伝えてもなかなか継続に繋がりませんので、私が知る一番簡単な方法であり、効果的な方法をお伝えします。

 

その簡単な方法とは?とにかく全身くまなくさすることです。そこでの大きなポイントとして、身体の先端部分から心臓に向かってさすって行く。次に太ももの付け根、脇の下、耳の下をめがけてさすって行く。ココにはそれぞれリンパ節があります。皮膚や筋肉に刺激を入れながらリンパ節に向かって施術していく事で、身体の中からも外からもアプローチする事に繋がります。簡単すぎて困ってしまうかも知れませんが是非一度お試しください。

 

ハムストリングスの手根じゅうねつ法 ハムストリングスの肘頭じゅうねつ法

 

スパズムへの強圧迫反射法法 腰部の拇指じゅうねつ法による
スポーツマッサージ
大腿直筋の抵抗運動法

柴田康博トレーナー プロフィール

■株式会社 メディカルケア 代表取締役
■『まごのて』スポーツマッサージ・鍼灸接骨院 院長
■(財)JOC日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー(1996年アトランタオリンピック)
■JRA日本中央競馬会オフィシャルトレーナー
■さかえクリニックスポーツ診療部 メディカルトレーナー

競技歴
■1978年 第25回 全日本都道府県ショートトラックスピードスケート選手権大会 最年少出場
■1986年 第33回 全日本都道府県ショートトラックスピードスケート選手権大会 1000M 優勝
■1986年 第10回 全日本選手権大会 500M 優勝
■1987年 アジア競技大会 冬季大会 (大韓民国 ソウル大会) 日本代表
■1987年 第34回 全日本都道府県ショートトラックスピードスケート選手権大会 500M 優勝
■1988年 国際ショートトラックスピードスケート競技会 帝産カップ 日本代表
■1989年 第13回 全日本選手権大会 500M  3位、



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