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2010年11月16日 火曜日

外傷後の傷痕の最先端治療

多くのアスリート、格闘家は怪我がつきものですね。

このコラムがスタートした時には、新しい外傷の創傷治療理論と具体的な手法を紹介させていただきました。大きな反響がありました。
格闘技を行う皆さんには 絶対に知っておいて欲しい知識です。
バックナンバーを手に入れることができない方は 
http://www.sakae-clinic.com/wound/
に同様の情報が掲載されています。
道場やジムでも是非、勉強会の時にご参考にしていただけましたら幸いです。

今回は、外傷後の傷痕の最先端治療に関しまして紹介させていただきたいと思います
傷痕は格闘家の勲章・・・とお考えの方も少なくないと思います。
私が幼い頃、大好きだったプロレスでもアブドーラ・ブッチャーが額に無数の傷痕を生々しく披露してさらに相手レスラーの攻撃で流血して戦闘能力が増す。
傷痕はプロレスラーのパフォーマンス強化ツールでもあったのです。

しかし、自分の子供が、格闘技の練習中や試合で怪我をして醜い傷痕が残ったとしたらどうでしょうか。
笑って 格闘技を鍛錬している勲章だよ、と親として放置しておけるでしょうか。
ほとんどの方が、きっと 何とかして傷跡を消してあげたいと思うのが親心でしょう。

私も同様です。

私のクリニックはスポーツ診療以外に美容診療を行っているため多くの傷痕で悩む患者さまのご相談にも乗っています
これまであきらめていた傷痕が最先端の医学で大きく改善させることが可能となってきました。
つまり、不可能が可能になってきたのです。

傷痕にはいろいろな種類がありますが大きく3つに分かれます

1:凹状態の傷痕
2:凸状態の傷痕
3:色素沈着によって正常な皮膚の色と異なる傷痕

1の治療法は、コラーゲンやヒアルロン酸注射(たんぱく質を溝に注射して盛り上げ凹を改善させる)フラクショナルレーザーでコラーゲン再生を図るといった2つの方法があります。

  

ヒアルロン酸 注入前の傷跡の状態 ヒアルロン酸注射後の傷跡の状態

2の治療法は、かなり困難な状態ですが、フラクショナルレーザーによる皮膚再生があります。

 

  
小児期の犬の咬傷跡のフラクショナルレーザー治療後 子供の引っかき傷のフラクショナルレーザー治療前後

3の治療法は、ハイドロキノンやビタミンC誘導体の塗布が有効です。
最近では色素沈着を改善させる レーザートーニングという技術が開発されました。
私のクリニックでもこの新しいQ YAGレーザーで色素沈着の治療を行い目覚ましい治療効果を経験しております。

まず、1,2に関しまして各種治療法の中で最先端な治療法を紹介させていただきます

フラクショナルレーザー治療に成長因子(Growth Factor)導入を併用した治療法です
正式にはFractional Resurfacing と言います。
Fractional Resurfacing(フラクショナル リサーフェイシング)とは、1回のレーザー照射で、1c㎡あたり100~1000ミクロ単位以上の微細な照射をする事で皮膚のコラーゲンを活性化させ、肌の再生をうながし、新しい皮膚に入れ替える治療法です。
Fractional Resurfacingは外科的な方法ではなく、レーザーにより新しい皮膚に入れ替え、傷跡(キズあと)の治療を行うレーザー機器です。
フラクショナルレーザーは、傷跡(キズあと)だけでなく、ニキビ跡や妊娠線などにも効果が期待できます。
現在まで肌再生レーザーは "皮膚を剥離(はくり)するレーザー"と "皮膚を剥離(はくり)しないレーザー"に分類されますが、双方メリット・デメリットがありました。皮膚を剥離(はくり)するレーザーは肌を強力に再生促進する半面、長期的治療とダウンタイムを伴います。
しかしFractional Resurfacingは皮膚を剥離(はくり)せずに1c㎡あたり1000ミクロ単位以上の微細な照射をする事で、皮膚を入れ替えコラーゲンの再生をうながすという治療で、より確かな効果を引き出す魅力的な治療法として期待されています。 このレーザーは、幅広い皮膚治療に効果的です。
Fractional Resurfacingは短時間に肌を再生する新概念の施術で、傷痕を治療することができます。施術期間と回復期間が短いだけでなく早い回復速度と肌の改善効果を期待できます。初回の施術でも十分な効果が実感できますし、施術後も日常生活に全く差しつかえません。
Fractional Resurfacingはミクロサイズ(直径60μm、深さ0.048~1.5mm)の光線が透過することでノン・アブレーション(剥離法(はくりほう))とアブレーション(非剥離法(ひはくりほう))の両方のメリットを兼ね備えています。レーザー照射で凝固した細胞は、周囲の細胞が持つ自然の治癒力によって、健康的で新しいお肌に入れ替えられます。他のレーザーとは違い、施術部位に照射されたレーザーの間隔が一定で、レーザー施術の効果では もっとも優れたレーザーとして、皮膚への深い浸透を正確に確保できるなどの効果があります。
これまでの単独のフラクショナルレーザー治療に加えて、成長因子(グロースファクター)各種ビタミン抗酸化剤を導入し、レーザーだけの侵襲に頼らない 安全で効果的、ダウンタイムが少ない治療が実現しました。
痛みや腫れ、赤みが少ない治療法です。
創傷治療理論からも 瘡蓋形成を進めることは常識ではあり得ません。
多くの皆さんは傷には瘡蓋形成が早く傷を治すと思われていますが、擦り傷の治療同様、瘡蓋形成は創傷治癒を妨げる状態であり決して容認できる状態ではありません。瘡蓋を極力残さないことは痛みを大きく軽減し、早期に赤みを軽減させダウンタイムを短くすることはもはや医学の常識です。
現在のレーザー治療は瘡蓋をできる限り作らないようなアフターケアを行います。

肌のメカニズムをうまく利用し、本来持っている再生能力を促進する治療法が、今話題のフラクショナルレーザーです。肌トラブルは、人それぞれ原因が異なるだけでなく、その症状もさまざまです。さかえクリニックで使用する最先端フラクショナルレーザー・セラスはお肌のトラブルに合わせ、治療したい部位・深部に正確にレーザー光を到達することができるため、幅広い皮膚トラブルを改善することができます。
コンピュータで正確にオーダーメイドで照射部位をデザインできます。
傷跡の状態に応じてパワーや密度も自由自在に変更できます。
特に私どもの行うセラス治療は、傷跡の治療をはじめ、ニキビ痕・妊娠線・小じわ・タイトニングなどにも効果的です。無数の微細なレーザー光を深部にまで到達させることができるため、正常な細胞を残すことができます。そのため、レーザー光に当たった細胞は凝固しますが、周辺の正常な細胞は凝固細胞を治癒しようとコラーゲンの再構築を促進し、新しく皮膚を再生させます。
まさしく、今注目されています 最先端再生医療の一つです。

 

コンピュータが傷跡の照射する形を正確にデザイン  コンピュータが正確にパワー、密度、照射深度をデザイン

3の傷跡の色素沈着を改善させるレーザーピーリング治療
この治療は出力の弱い レーザー光が表皮へ平行に当たるように開発された新しいレーザー照射法です

これによりこれまで困難とされてきた難治性のシミや炎症後色素沈着、外傷後色素沈着も治療できるようになりました。
ほんの数十秒 ほとんど痛みを感じないレーザーを照射するだけの治療を数回繰り返すだけで色素沈着が確実に改善します。
まさに未来の治療と言えるかもしれません。

 

外傷後の色素沈着を治療するレーザートーニング治療器

傷跡で悩まれている方にご紹介させていただきました治療は朗報となるでしょう。
格闘家の皆さんにもぜひ、傷のケア以外に傷跡のケアも知識として知っておいていただけましたら幸いです。

(2010,9)



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