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2010年11月16日 火曜日

日常動作でカラダを育てる秘訣

スポーツにおいて高いパフォーマンスを発揮したり、能力を伸ばすために欠かすことの出来ない要素として、心・技・体の三つの要素は誰しもが知っている大切な基本と言われています。そしてこれらの要素がバラバラに存在するのではなく、お互いにリンクし合う事で生まれた集合値が高いほど目差す結果の獲得は安易になるのではないでしょうか。これは、今更、疑う余地の無い当たり前の事実ですが、実際のところ現場では、本当に疑う余地のない事実かは、疑問が湧くところです。

 皆さんは日々いろいろな形で、パワー、スピード、持久力強化の為の肉体的トレーニング(技や体力)と、辛い練習をこなすための目標設定や考え方、在り方、やる気を養う、精神的トレーニング(心)、に取り組まれている事と思います。実際に私も、現役時代には常に気持ちのコントロールを行いながら重いバーベルを持ち上げたり、息が出来ない坂道ダッシュで何度も嘔吐しながら練習したり、はたまた、雨が降ってきてトレーニングを終了している選手が多い中、1人雨の中でびしょびしょになりながらトレーニングをする事で、先に帰った多くのライバルより強くなった気持ちになったりしたものでした。そんな肉体的、精神的トレーニングを行いながらの私個人の結果は棚ボタでの全日本優勝経験があるのみで、その他は万年中途半端、最後は目差していたオリンピックの選考に漏れそのまま引退。後悔の残る選手生活で幕を閉じました。今あの時を振り返り、自分の選手生活に何かプラスする事ができるなら心、技、体の精進はもちろんですがそれに加えて客観性を重要視すると思います。

そこで、客観性とはなんでしょうか?反対語を考えると分かり易いと思いますが、反対語は主観とか主体といわれるもので、広辞苑では自分1人の考え方、感じ方などと書いてあります。それに対して、客観性とは、客観的であること。だれもがそうだと納得できるそのものの性質。と書いてあります。大きい枠でトレーニングの要素を主観、客観で捉えると、心、技、体は主観になるのではないでしょうか。私の現役時代も主観の意味となる、心、技、体に集中していました。もちろん、200%完成しきった訳ではありませんが、そこそこ追い込んでいたと自負していますが、自分視点のトレーニングばかりで客観視した内容ではなかったと反省しています。しかし、実際の試合では自分のパフォーマンスはもちろんですが、そこには相手が必ずいる。相手がいない試合でも、観客がいたりレフリーがいたり、審判がいたりする。結局、自分1人だけの問題ではなく、誰かと戦ったり、比較されたり、評価されたり、判断されたり、必ず自分以外の存在の影響を受けるのです。主観の意味での心、技、体に集中するばかりに、それらが充実してきても結果がついてこない。その誰かなり、評価なり、判断をも顧慮したトレーニングこそが本当の意味での心、技、体であり、結果をもたらす心、技、体、の完成と言えるのです。現役時代の自分にアドバイスするとすれば、客観性のあるトレーニング、客観的な考え方や判断基準、客観的に自分を見つめること、でおそらく、選考漏れしたオリンピックにも行けたのではないかと思います。

もう少し解り易くいえば、『だた頑張る!』だけではなく、データという客観に基づき練習するとか、自分の特徴(長所や短所)を的確に言葉で言えて、体で表現できる、とか、やっている事を門下生や後輩など相手が解る形で伝えるなど、自分自身、相手や周囲、カラダの動き、トレーニング、競技などを全体的に明確に語ることができるようになる必要がある。それらを踏まえたトレーニングを行うことで、パワーがあるだけの強さとトータルに判断できる強さとでは、タイヤをスリップしながら走るマシンと、路面に的確にトルクを伝えてロス無く走るマシンのような違いとなってくるのではないでしょうか。

 そこで、今回は皆さんに客観的なトレーニングの簡単な一歩を踏んでもらうことで、一層充実したトレーニングに取り組み、欲しい結果の獲得に役立ててもらえれたらと思います。

みなさんは姿勢の大切さを良くご存知だと思いますが、カラテでの基本的な姿勢についてどれぐらい正確に後輩に伝える事ができるでしょうか。伝えたつもりになっていても、相手が全然習得しない、なかなか結果を出すことができない!!!なんてこと、経験したことはありませんか?それはもちろん、教わった相手のスキルやレベル、また、努力の量でも違いはありますが、いかに上手く相手に伝えることができるか?に取り組むことで、自分自身がどれだけ明確に理解しているか?それをどれだけ自由に表現することができるか?の判断材料になるではないでしょうか。さらにもう少し言えば、同じカラテの仲間に伝えることは比較的簡単だと思います。相手も素人ではないのですから。ここで少しハードルを上げて、スポーツの経験がない一般の方やご老人に皆さんの行っている姿勢のことを正確に伝え教えることができたならば、あなたは客観的に技やトレーニングを考えることができる、選手になることは間違いありません。是非一度、周りにいらっしゃる全くスポーツを行ったことが無いような人に皆様の知る姿勢を伝えてあげてください。
全世界で1500万部以上の大ベストセラー『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士の言葉でもある、「教えることで自分のトレーニングが加速する。」の実践をお薦めいたします
私も参考までに、私生活を行うことで同時にトレーニングができてしまう、そんな魔法のような姿勢の在り方をこの紙面をお借りしてお伝えしたいと思います。(・・・トレーニングと言っても、あくまでも、スポーツをしていない一般の方向けで、フルコンタクトカラテをご覧になっている競技レベルの方へは基本の基本の基本レベルとなりますので、誤解の無いようご理解ください)

題して、    『 日常動作でカラダを育てる! 』

一般の方にとっては、体力作りとか、健康維持はなかなか大変な作業です。いろいろチャレンジされている方も多いと思いますが、継続できなかったり、すぐに元に戻ってしまったり、と思うように行かない方が多いのではないでしょうか?

そんな中、何気ない日常動作の中で、トレーニングができたら、同時にマッサージやストレッチができたら、いかがでしょうか?とても都合がいいと思いませんか?

これは日常生活の基本である『立つ』『座る』『歩く』という動作を使ってカラダを改善し、機能的で美しいカラダに育てていく方法で、カラダを育てる事により、動き易く、疲れにくく、肩こり、腰痛などを軽減し、見た目にもキレイなカラダにしてしまう方法です。もちろん出っ張ったお腹もスッキリ引き締まる魅力的なカラダの作り方で、やり方はいたって簡単。カラダ本来の姿勢を意識するだけで出来るのです。

基本的に、大人まで成長したカラダは、使わない部分は退化してバランスがどんどん崩れていくのが当たり前。分かり易い所でいえば、姿勢が悪くなる、お腹が出てくる、動くのがおっくうになる、お尻が垂れたり、足が衰えてくる。このように大人になってからは、カラダを育てる事がなかなか出来ません。

カラダの基本柱は、骨 と 筋肉 です。 それを、脳 と 神経 で動かしています。

この使い方が歪んでくると、姿勢・体型が悪くなります。筋肉が硬くなり、肩こりや腰痛などが起こり、内臓機能が低下して、ひいては病気になるのです。もちろん動かそうと思っても思ったように動けないそんな不都合なカラダです。しかし、カラダの使い方がよくなれば、姿勢・体型がよくなり、血液循環がよくなり、内蔵機能が活発になり、筋肉が柔らかくなります。すると、肩こり・腰痛などが楽になり、ひいては病気も改善します。この状態ですと、動き易くついついスキップしたくなるような体です。元気でエネルギー溢れるカラダとでも言えばよいでしょうか。これを実践することで継続的な健康というとても素晴らしい財産を手に入れることが出来るのです。

『育てたカラダは財産です』。これからは日常動作を意識し、機能的で美しいカラダを育てていきましょう。

では、日常動作の基本である『座る』『立つ』『歩く』コツを、ご紹介いたします。

●実践編

普通にリラックスした座り方です(写真1)。
ここからスタートしましょう。

①『座り方』&『テーブルへの手の置き方』
Step1、背中を背もたれから離す
Step2、お尻と太腿の真ん中に体重が乗るように、骨盤を前に起す
Step3、足首を座面の下に引いてくる。(このときの重心がお尻と太腿の間で感じられる状態が正解です)
これで完成です。

そのまま座っている状態でテーブルへの手の置き方、使い方を、ご紹介いたします。
Step1、脇を閉めて、手を下ろし、太ももの上に置きます。
Step2、手のひらを上にして、おへその下から物をすくうように上げてきます。
Step3、手のひらを下にして、机の上に置きます。
Step4、胸を張り顎をひきながら、ゆっくり鼻で息を吸って完成です(写真2)。
この姿勢がデスクワークの基本です。

②『立ち方』・・・レッグライン、ネックライン、ボディーライン、3つで構成されています。
<レッグライン>
Step1、足を揃えて屈伸するように膝を曲げます(写真3)。

Step2、踵を離さずに足を90度開きます(写真4)。

Step3、足はそのままで、踵・お尻の穴・背骨が真っ直ぐなるように上半身を起します(写真5)。

Step4、ゆっくり膝を伸ばして完成です。(写真6)

<ネックライン>
Step1、お腹を伸ばす(ウエストを引き上げる)
Step2、大きく上を向いて天井と顔を平行にます。無理にそらなくてもいける所までで、OKです(写真7)。

Step3、耳とあごが交わる所に軸を作り、その軸を中心にゆっくり顔を戻します。
Step4、真正面から3cmあごを引いた所でストップして完成です(写真8)。

<ボディーライン>
Step1、両方の肩をあがるところまで引き上げます。
Step2、引き上げたまま後方へ引きます。
Step3、肩の位置はそのままでゆっくり下げて、姿勢が崩れないように脱力します(写真9)。

Step4、肩から腕にかけてしっかり外側にねじり胸を張ります。手の平は外を向いています(写真10)。

Step5、腕をねじったまま、肘から下だけ戻します。手の平は内を向いています。
Step6、ラインが崩れないようにゆっくりと脱力して完成です。

③『歩き方』・・・筋肉で歩くのではなく、体重移動で歩きます。
Step1、真っ直ぐ立った状態で、足の裏はついたまま、足の指だけ少し浮かせます。
Step2、お腹を伸ばす(ウエストを引き上げる)
Step3、首の後ろを伸ばす(踵の上に重心がある感覚が理想です)
Step4、カラダを15度前に傾けて、骨盤を前へ出すように体重移動で歩き出す
Step5、足とカラダが直線になる位置で着地して完成です。

(※つま先は浮かせる感じで、蹴りだす必要はありません。重心移動についてくる感じです)

ポイント】重心移動で骨盤から前にでる
      歩幅は大きくしない
      つま先を浮かす感じ
      常にウエストと首を伸ばしながら
      上下動はしない(骨盤と肩は平行移動)

このような姿勢で日常動作をすることにより姿勢能力が高まります。
姿勢能力】突然押されても倒れない
      カラダのサイズが変わる
      常に全身運動ができている
      適度にストレッチされ、マッサージ効果が期待できる 
      カラダが柔らかくなってくる
      など、他にも数え切れない効果が期待できます。

一度感覚を掴んでしまえば、その後の日常生活では意識し易くなります。反復する事によりカラダは育ってきますので、わざわざ時間を取ってやるエクササイズではないのでいつでもどこでも意識するだけで、だんだん姿勢が変わり、ラインが変わり、結果を感じることが出来てきます。
是非皆さんもこれを期に姿勢を意識し、機能的で美しいカラダ創りを後輩や仲間に伝えてみてはいかがですか?
伝えることで再確認ができ、伝えることで自分自身が成長します。もちろん結果に繋がり易くなると言うことです。


【柴田康博 プロフィール】
◆柴田康博(しばたやすひろ)
『まごのて』スポーツマッサージ・鍼灸接骨院 院長

1968年生まれ。愛知県出身。
幼い頃からショートトラックスピードスケートに取り組み、青春時代の全てをスケートに費やし、全日本選手権500M優勝を経験するも1992年冬季オリンピック・フランスアルベール大会の選考に敗れて引退。引退後、自分の達成できなかったオリンピック出場の夢を後輩達には叶えてほしく、また、肉体的・精神的コンディショニングの必要性を強く感じ、スポーツトレーナーの道を志す。国家資格取得後、現役時代に自分自身が味わった痛みや苦しみ、多くのプレッシャーなどの経験を武器に、アスリートをはじめ一般の方々一人一人のカラダと心に合った「痛いところに手が届く施術」をモットーに、6万人以上の施術実績の元、施術所を組織化、現在、後身の育成に力を注ぐと同時に、アスリート一人一人の実績や功績をもっと沢山の人に伝え、スポーツを通じて社会全体の幸せや成長を応援するアスリートサポート事業、治療院業界の底上げと活性化をすることで多くの患者様の期待に応える整体マーケティングサポートなど幅広い健康関連事業を展開中。人々の疲労や痛みにアプローチするだけではなく、自分自身も心身ともにエネルギーに溢れた状態になって耀やき続けるために日々奮闘を実践中。個人的には、子供たちに夢を与え続ける魅力的なお父さんを目差しています。

『まごのて』スポーツマッサージ・鍼灸接骨院 http://www.e-magonote.biz/ 『まごのて』・検索


株式会社 メディカルケア 代表取締役
『まごのて』スポーツマッサージ・鍼灸接骨院 院長
さかえクリニックスポーツ診療部 メディカルトレーナー
JRA日本中央競馬会オフィシャルトレーナー
(財)JOC日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー
全日本アスリート出版編集長
整体マーケティング主催

(2010.7)

 



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