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2010年11月16日 火曜日

自律神経機能が重要だ

コーチング・クリニック 2006年2月号

さかえクリニックにおけるメディカルサポート  末武信宏(当社代表取締役)


自律神経機能が重要だ


アンチエイジングをはじめ、美容の総合医療を行うさかえクリニックでは、世界アスリーリートを支援しており、最新の医学及び医療機器を用いて、アスリートの体調管理及び身体能力の向上を図っている。末武信宏院長(当社代表取締役)に、アスリートに対するコンディションづくりの取り組みの概要と、そのなかの自律神経機能に関する内容をご紹介いただく。


<アンチエイジング>
●内面からのアンチエイジングでコンディションを最高のレベルに維持する。


トップアスリートがトレーナーやドクターに求める内容は次の3つに集約されます。

■身体能力を上げたい

■故障を早く治してほしい

■選手生命を1日も長く延ばしたい

この3つがかなえばトレーナーとしいての役割は十分果たしたといえると考え、この5年間にわたってトップアスリートに対してメディカルサポートを行ってきました。
私の本業は美容外科です。この数年で美容外科医の診療内容は大きく様相を変え、手術は主たる診療ではなくなり、それに代わってアンチエイジング診療が診療の中心になってきました。アンチエイジング診療は、老化を1つの疾患と見なして若返り治療に当たります。トップアスリートたちに対するサポートも、アンチエイジングという新しい枠組みのなかでとらえることによって、コンディションを最高のレベルに維持することができ、上記3つの要望に応えられると考え、欧米からアンチエイジングの各種療法や検査、治療システムを導入。すぐに多くのアスリートに驚くべき成果が表れました。


アンチエイジングでは、外側からだけではなく、内側からもアプローチします。トップアスリートの場合には、特に内側からのアンチエイジングが有効であり、プラセンタ療法、高気圧酸素療法活性酸素除去療法(エアナジー) 、星状神経節への半導体レーザー照射、アロマテラピー、エナジーカラーセラピー、ハイドロセラピー、クライオセラピー、サプリメント(アミノ酸)、スパーカクテル点滴(プラセンタ、大量ビタミン点滴療法)、ヒーリング、インナーマッスルトレーニング、呼吸法などを採用しています。それぞれアスリートに合った独自のプログラムを組みますが、その前に、血液機能分析、心拍変動解析システム、高精度体組成分折、血圧脈波検査などの最新の測定機器を用いて、定量評価を行い、科学的に取り組みます。 

これらのなかから、今回は活性酸素を除去するシステムであるエアナジー と自律神経機能の向上を図るプログラムを紹介しましょう。

 
<エアナジー>
●活性酸素を除去して、酸素の利用効率を高める


エアナジーは活性酸素を除去し、酸素の利用効率を高めて、疲労回復、細胞の機能活を賦促す機器です。ドイツで生まれたシステムであり、2002年ソルトレークシティー冬季オリンピックの際に利用し、ドイツの代表が銀メダルを獲得したそうです。初めて私が国内へ導入、04年アテネ・オリンピックの際にも、私が総監督を務めるさかえクリニックトラッククラブのアスリートに対して現地へ持ち込みました。また、ボブスレー日本代表もエアナジーをワールドカップ転戦中に使用していました。現在は、シュートトラクック寺尾悟選手、男子フィギアスケート小塚崇彦選手、ラクビー日本代表の栗原徹選手、瓜生靖治選手、多くの野球選手、プロボクサーの疲労回復、身体能力向上などのケアに使用しています。

活性酸素とは、呼吸によって取り入れられた酸素の一部が変化してできた物質であり、本来は体内に入った細菌やウイルスを撃退し、身体を健康に保つ免疫系で重要な役割を果たしているものです。しかし、必要以上に発生して過剰になると、あらゆる病気、老化を引き起こし人体をサビつかせる大きな原因となっています。

現在、存在する病気の約9割は活性酸素が原因といわれています。私たちの身体は、最低でも1日に350ℓの酸素を必要としています。運動によって酸素を取り込む機会が多いトップアスリートは、その量は何倍にもなります。過度な運動活性酸素を発生させる原因になるので、トップアスリートは日夜この活性酸素と戦っているといえます。

チャンバー内の酸素に特殊な赤外線を照射し、一重項状態(反応が高い状態)にし、瞬間的(100万分の2秒間)に発生したエネルギーをチャンバー内の水分子に取り組み、それを鼻孔から吸収して身体に取り込むことで、不安定な活性酸素と直接結びつけて安定した無害な物質に変化させ、活性酸素を減少させる。というのが
エアナジー のメカニズムです。一重項状態の酸素が数秒で肺胞から血流に流れ出るため消化・吸収の長い過程を要するサプリメントに比べて、格段に早く組織に作用することができます。短作用で作用するので、活性酸素による痛みなどを伴う疾患に悩まされているアスリートには最適なシステムだといえます。わずか15分間吸引するだけの治療です。
 
"酸素バー"などで知られる高濃度酸素療法とは大きく異なり、吸引する空気の酸素濃度は21%で自然の空気と同じであり、使用に当たってのストレスは全くありません。活性酸素の除去により、ミトコンドリアの活性が高まり、酸素の利用効率が上がることから、乳酸の低下にも働きます。

<自律神経機能を高める>
●アロマテラピーも同時に行う


エアナジーでは、アロマテラピーが同時に行えます。アロマテラピーは日本では医療としてあまり認識されていませんが、アロマテラピーの本場であるイギリスやフランス、ベルギーでは、医師や医療の専門家などの有資格者がさまざまな病気の治療に用いています。

香りが大脳や視床下部、脳下垂体などを刺激することで、自律神経やホルモンなどの働きが調整されるというのが、アロマテラピーのメカニズムです。エッセンシャルオイル(精油)を
エアナジーにセットして鼻孔から身体にアロマを直接吸入するため、精油には厳しい品質が要求されます。クリニックでは、医療用アロマテラピーの精油(サノフロール社製)を使用しています。アスリートには花粉症の選手が多く、その場合には免疫調整機能があり、抗ウイルス効果が強い「ティートリー」という精油を用います。

トップアスリートは心身に過剰なストレスがかかります。ストレスは免疫系、自律神経系、内分泌系に影響を及ぼし、諸症状を引き起こします。試合前に決まって風邪をひくアスリートがいますが、ストレスによる自律神経機能の乱れ(副交感神経機能の低下)が原因です。


自律神経ストレスを受けると、交換神経を緊張させて対抗します。ストレス状態が続くと、交感神経は過度な緊張状態に陥り、白血球中の顆粒球が過剰に増え、リンパ球が減少するということ事態に陥ります。免疫細胞と呼ばれるリンパ球が減少すると、ウイルスに対する抵抗力が極端に低下します。さらに、プロボクサーのように試合前に減量を要するアスリートでは、試合前は食事制限のためにタンパク質の摂取が低下します。リンパ球の産生も抑制されるので、試合間には完全にウイルスに対して無防備な状態になるのです。
どんなに素晴らしいトレーナーについてトレーニングしていても、試合直前に風邪をひいてしまったら、本来の力の半分すら出すことがせきません。これまでの臨床研究及び医学実験によって、アロマテラピーは自律神経機能を向上させる、ホメオスタシスの調整に働くことが、科学的に証明されています。上手に取り入れることによってコンディション維持につなげたいものです。

●呼吸法と組み合わせる


エアナジーを使用する際には、呼吸法を組み合わせて実施しています。呼吸法は自律神経機能を向上させる数少ない方法の1つであり、アテネ・オリンピックのハンマー投げ金メダルを獲得した室伏広治選手も取り入れており、呼吸法の指導を受けるために、アメリカまで月に1回通っていたそうです。

呼吸法によって自律神経機能が高まるのは、特定の呼吸のリズムに、自律神経の働きを調整する圧受容体の反射活動が起きるからです。呼吸によって、息を吐くときには下がり、吸うときには上がるというように、心配数が上下します。この呼吸によって変化する心拍数の変化をRSA(呼吸性不整動脈)といいます。RSAは0.1Hz付(1秒間に0.1回の周波数)に合わせて呼吸をすると、圧受容体という心臓や血圧といった循環システムの変化をとらえる組織の反射活動が起こり、呼吸のリズムと同調して、最大に高まることがわかっています。

循環システムは自律神経支配なので、1分間に6回のゆっくりとした呼吸を行うことによって、自律神経に影響を与える(トレーニングする)ことができるのです。これはバイオフィードバックトレーニングの一種であり、NASAの宇宙飛行士や戦闘機のパイロットのトレーニングメニューにも採用されています。

自律神経機能を高める呼吸法は、1分間に6回の深呼吸、つまり10秒で1回(5秒で吸って5秒で吐く)を基本とし、ゆっくり鼻から吸って、口から吐きます。1分間に6回というのは、医学的な実験によって出された平均値であり、一般的な目安です。実際には個人差(実験では4.5~6.5回/分)があります。したがって、1分間に何回の深呼吸がRSAを高める最適な呼吸数であるかを知り、その上で、自分にとって最適の呼吸数の呼吸法ができるようにトレーニングする必要があります。


<自律神経機能を検査する>
●心拍変動解析システムで測定して、自律神経機能を科学的に把握する


自律神経機能を正しく評価するために心拍変動解析システムを使用しています(写真4)。これまで治療効果の科学的評価が難しかったアロマセラピーなどの効果も、このシステムを用いることによって把握できます。呼吸法のバイオフィードバックとレーニングにも利用しています。

もともとはロシアの科学者が開発して宇宙開発に使用されたシステムであり、ロシア崩壊後、アメリカに渡ったロシア人科学者が立ち上げたベンチャー企業のBiocom社と、技術・臨床研究の提携を行い、最先端のシステムを臨床的に開発しています。「ハートリズムスキャナー」「インナーバランススキャナー」「ハートトラッカー」のシステムで、RSAによって自律神経の機能レベルを調べます。


検査の結果は、パソコン画面に図で表示されます。横軸が交感神経機能、横軸が副交感神経機能のレベルを表します。中央のアリアがノーマルであり、検査結果を示す丸印が右にあるほど交感神経機能が高く、上にあるほど副交感神経機能が高いといえます。トップアスリートは交感神経機能も副交感神経も高いレベルにあることが理想です。一方で、副交感神経機能が低下すると免疫機能が低下するため、風邪にかかりやすくなり、ヘルペスも悪化します。オーバーワークですぐにダウンしてしまう状態です。

図1は古賀琢麻選手の検査結果です。アメリカでは大リーグやNFLと並ぶ人気のNASCARのレーサーであり、スポンサーをさがしながらトップを目指しています。NASCARという過酷なレースのドライバーである古賀選手は、交感神経、副交感神経ともに高いレベルにあります。自律神経機能の能力が非常に高く、極度の緊張のなかでもリラックスできる能力をもつ、才能にあふれたアスリートであることがわかります。

図2は、さかえクリニックトラッククラブに所属中田選手は、日本陸上史上初めて、7種競技でオリンピック(アテネ)に日本代表として出場を果たしたトップアスリートです。この日、中田選手は風邪をひいており検査の結果も副交換神経機能レベルの低下を示しています。リンパ球の低下は抗ウイルス効果の低下を意味します。


<パフォーマンスアップ>
●自律神経機能の高さはトップアスリートにとって重要な能力である


過剰なストレスがかかるトップアスリートほど、自律神経機能は特に重要です。トップアスリートは、パワーアップなどフィジカル面の向上を図るだけでは勝てません。筋肉や自分の身体をコントロールする自律神経機能を向上させることが、1cm、0.01秒の差となってパフォーマンスに表れるのです。

極限のストレスのなかで長時間に渡って戦うレーサーの身体には、通常では考えられない大きさのG(重力)がかかります。古賀選手が活躍するNASCARは、平均時速320kmでオーバル(楕円形)コースを3時間も走り続けるのですが、片側の脳が虚血になる恐れがあるほどの横Gが加わるものの、そうならないのは自律神経がコントロールしているためです。レーサーにとって自律神経機能は、レースを成立させるために重要な能力であるのです。ウェイト・トレーニング以上に自律神経機能トレーニングは重要です(写真5)。


04年6月からサポートしている松田次生選手の場合には、サポートを開始してすぐに顕著な成長が表れました。フォーミュラ・ニッポンのレーシングドライバーである松田選手は、不眠と口内炎、胃腸の不調を訴えてきました。副交感神経機能低下が疑われる症状であり、心拍変動解析システムを使用して調べたところ、交感神経に比べて副交感神経が著しく低下していることが確認されました(図3)。この状態を改善するために、エアナジー、アロマテラピーを用いて治療を行いました。呼吸法もトレーニングに取り入れました。

その効果はすぐに表れ、検査で副交感神経機能が向上したことが確認され(図4)、口内炎や不眠も改善し、神経的にも安定した状態でレースに臨むことができるようになったのです(図5)。そして彼のメディカルトレーナーとして、レーシングドライバーとしての身体能力を向上させる指導を徹底したところ、2ヶ月後に開催された全日本GT選手権第5戦において、松田選手とA・ロッテラー選手のチームが見事優勝を果たしました。(図6、写真6)。05年はFN最終ポールポジションを獲得し、3年ぶりに2度表彰台に 上っています。

自律神経機能の重要性を説くトラーナーや医師はこれまでにもいましたが、検査しているということがありません。調べもせずに自律神経がよくなった、呼吸法がよいなどというのはきわめてナンセンスであり、逆にアスリートにリスクを背負わせることにもなりかねません。定量評価がなければ科学ではありません。当クリニックでは、最先端科学のバックグラウンドのもとでアスリートのサポートを行っています。


<科学的にサポートする>
●アンチエイジグシステムが支える


自律神経機能の向上を含む、私どものアンチエイジングシステム(治療・指導)によって、身体能力の向上はほぼ100%可能であり、故障も早く治すことができます。

阪神タイガースの桧山進次選手はこのシステムによって、重傷から復帰した選手です。左腹斜筋断裂により復帰まで2ヶ月半かかると病院で判断されましたが、
高気圧酸素療法、②エアナジーによる活性酸素除去と乳酸除去療法、③プラセンタ、アミノ酸、ビタミンC・B郡の多量投与、④マイクロウェーブ照射、⑤半導体レーザー照射、⑥ヒーリングによるメディカルサポートによって、2週間で軽いトレーニングが可能になり、3週間でバッティングを開始し、4週間後には1軍のゲームに復帰。03年のリーグ優勝に貢献し、日本シリーズでもタイガース唯一の優秀選手として大活躍しました。これはリハビリでなく、メディカルトレーニングの成果なのです。

05年8月からサポートを始めたフィギュアスケートの小塚選手も、このシステムによって股関節痛でジャンプも着地もできない状態から復活し、11月には日本男子で初のジュニアGPファイナルで優勝。12月には全日本ジュニアフィギュア日本選手権で完全優勝し、世界ジュニア選手日本代表に選出されました。短期間で世界のトップへと躍り出たのです。

トップアスリートの望みである1日も長い競技生活の続行も、アンチェインジングシステムが可能にしています。さかえクリニックトラッククラブに所属する、02年に陸上競技100mマスターズ日本新記録10秒71を記録した青戸慎司選手兼コーチ(当時35歳)や05年のスーパー陸上に110mハードル日本代表として出場し、今なお自己ベストを出し続ける吉岡康典選手(30歳)、4年目のトリノ冬季オリンピック出場を目指しているショートトラックの寺尾選手(30歳)、鈴鹿8時間耐久に参加を続けるバイクレーサーの徳野政樹選手(53歳)、長野オリンピックのショートトラックで銅メダルを獲得し。競輪に転向した植松仁選手(31歳)など、多くのトップアスリートの現役続行をアンチエイジングが支えています。

 

●トップアスリートに限定した国内初のジム

さかえクリニックトラッククラブアスリートをはじめ、プロ野球選手、プロボクサーなど、これまでにこのシステムで100人を超えるトップアスリートたちのメディカルサポートを行ってきました。さかえクリニックトラッククラブはプライベートチームですが、創部4年で社会人日本一の選手層を誇ります。故障による不振を理由に解雇された元日本選手権覇者や元インターハイチャンピオンという選手たちが、アンチレイジングシステムによって復活を果たしたからです。05年日本選手権には、出場しているチームのなかで最多となる12名エントリーして10名出場。ここ数年のうちに、入賞者数も日本一になるだろうと確信しています。

44歳になる私もアンチエイジングシステムを用いており、身体能力はトップアスリートになる私もアンチエイジングシステムを用いており、身体能力はトップアスリートによって、身体能力を向上させることが可能なのです。

06年4月に、名古屋をはじめ全国に順次、メディカルケアやコンディショニングをとするスポーツジムを開設します。トップアスリートに限定してジムであり、アンチエイジングシステムによるメディカルサポートを行います。そこではメディカルトレーナーの養成スクールの開講も予定しています。選手生命を終えたトップアスリートの受け皿づくりも考えた上でのトレーナー養成です。これをきっかけに、私のシステムが全国にひろがりメディカルトレーニングの重要性が広く確認されれば幸いです。


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