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2010年11月16日 火曜日

年齢に負けない 世界と闘う アスリート

年齢に負けない 世界と闘う アスリート
56歳 鈴鹿8時間耐久世界選手権 日本人初王者 徳野政樹
39歳 現役 NJKF キックボクシング 日本王者 笛吹丈太郎

 私のクリニックには、年齢的に峠を越えた(表現失礼します)アスリート達が数多く来院されます。
その中でもプロ意識120%でプロアスリートとしてのパフォーマンスを見せてくれる2人を紹介したいと思います。
ヒクソンも40代後半で現役の格闘家ですが、年齢は強さや身体能力には比例しないのです。

徳野選手は、第4回 鈴鹿8耐 8位完走
鈴鹿選手権シリーズF1クラス(1000cc)シリーズチャンピオン。
アメリカ、デイトナスーパーバイクで4位入賞を果たしました。
日本を代表するライダーとしての評価が高まる中、1985年、オーストラリアの英雄で世界的に著名な ワインガードナーとペアで第8回 鈴鹿8時間耐久世界選手権、日本人として初の優勝を果たしました。
第12回鈴鹿8耐 高田純次監督のスポーツキッスレーシングチームで出場。
結果は転倒リタイア。関東地区で、後日2時間のドキュメント番組を放映されました。
当時は、鈴鹿8時間耐久レースは、日本ではF1を凌ぐほどの人気でゴールデンタイムにテレビでも生放送を行っていたのです。

 その世界王者が、20年以上経過した昨今、レースへチャレンジしていました。
決勝進出 20回は世界最多記録。
いくらマシーンの性能が向上したとはいえメインステージ前の直線ではMAX 300キロのスピードでマシーンを操る体力と持久力とテクニックは脅威です。
大きな事故に何度も見舞われ入退院を繰り返しながらもサーキットへ戻っていく。
私自身、実際、レース会場で観戦した時、バイクレースのあまりの恐ろしさに驚愕しました。
まさに死と隣り合わせの究極のスポーツです。
徳野選手は エナジーカラー 赤。
センスの 赤です。
徳野選手は知人のアスリートを通じて知り合いました。
トレーニング指導とケアを依頼され 人生の大先輩にも関わらず素直に私のトレーニング理論と方針に従っていただけました。

まず、彼にはウエイトトレーニングを一切 禁止しました。
筋力のパワーに頼っては年齢には勝てません。
センスを活かしたライディングこそが彼の持ち味なのです。
多くのアスリートは年齢的衰えを補うためにやみくもにウエイトトレーニングを導入します。
ウエイトトレーニングが合うアスリートもいれば合わないアスリートもいるのです。
2001年、2002年、2006年と 合同チームながら さかえクリニックレーシングチームを結成し、徳野選手を鈴鹿8耐へ第一ライダーとして送り出しました。
2001年は、決勝へコマを進めることが出来ましたが残念ながら2002年、2006年は予選通過できませんでした。
理由は、予算、準備不足。
いくら優れたライダーでも市販バイクを少し改造した程度では、予選が通過できるほど8耐のレベルは低くありません。
 元世界王者とはいえ簡単に協賛企業がつくことはありません。
友人知人が資金を捻出し、徳野選手をレースへ送り出します。
2006年には私は、高級車が購入できるほどの協賛をさせていただきました。
彼の夢と知名度に投資をしました!!
結果は残念ですが、徳野政樹という、現役最高齢アスリートをアンチエイジングケアで蘇らせるプロジェクトは彼の意志が折れない限り続きます。

さて、先日、名古屋でビッグな興行がありました。
総合格闘技やキックボクシングの地元のスター選手を交えての試合が地元のアリーナで開催。

「HEAT 6」

 HEATには2001年 K 1 Japan GP 優勝 ニコラス・ペタス選手、スマックガール王者 しなしさとこ選手も出場しました。

この興行で私が、身体能力向上指導、アンチエイジングケアを行う 笛吹丈太郎選手も出場しました。
笛吹選手は、前NKB統一ライト級チャンピオン、元NJKFウエルター級チャンピオン 23戦17勝(10KO)4敗1分 の戦歴の 39歳のハードパンチャーです。
数年前からクリニックで本格的にケアを行うようになりました。
K1にも参戦かと評価を受けるほどのキックボクサーです。
笛吹丈太郎選手の エナジーカラーは センスの 赤。
当然のごとく彼にはウエイトトレーニングを控えるように指示。

笛吹選手の試合は、地元 中京テレビが夕方の報道番組での特集を放映までされるほど注目されています。
これまでアグレッシブなファイトスタイルのため幾度も骨折を繰り返し、引退も考えた笛吹選手ですが闘うモチベーションが低下していない以上、現役キックボクサーとしての道を選択したのです。
プロキックボクサーと言っても普段はサラリーマン。
とてもファイトマネーでは生活は出来ません。
K1のチャンピオンのように知名度が無ければ日本チャンピオンといっても本業では生計を立てられません。

今回の名古屋での試合が決定してから笛吹選手はかなり気合が入っていました。
いつもは後楽園ホールで試合が行われますが、名古屋での試合は多くの知人、友人が応援に駆けつけてくれます。
地元の格闘技関係者の中では、笛吹選手は有名な存在です。

 しかし、試合 数日前に風邪を引くという最悪のコンディション。
身体が熱っぽく、だるさが取れない。
この状態ではとても試合は出来ません。
世界王者 名城信男選手も世界戦直前に使用した 秘密兵器 エアナジーと全身倦怠感を改善するため 高気圧酸素療法を行いました。
もちろん、ドーピングではありません。
エアナジーは同時にアロマセラピーが可能でティートリーという抗ウイルス効果が期待できるエッセンシャルオイルを笛吹選手へ吸入させ免疫力を向上させ風邪で弱った身体を短期間で回復させるといった離れ業。
試合前日、そして試合当日。
計量を試合前日に終えた笛吹選手は覇気がありません。
体調が最悪というハンディ、地元で絶対に勝利しなければならないプレッシャー。
試合当日、午前11時頃、クリニックで最終コンディショニング。
エアナジー、アロマセラピー、高気圧酸素療法。
脱水症状の改善、風邪の治療もドーピングにならないよう配慮して行いました。
ケア後、笛吹選手は元気を取り戻しました。
試合は夕方から開始のため私も応援にかけつけるからとクリニックから送り出しました。

午後5時半頃、笛吹選手の試合がスタート。
試合開始直後から笛吹選手は全開。
キレのあるボディ攻撃。
鋭いローキックがエバン選手にビシビシ決まりました。
スピードある笛吹選手の攻撃にエバン選手は対応できません。
途中からは滅多打ち状態に。
2R。
3度のダウンを奪い 圧勝。
笛吹選手の強さだけが目立った闘いでした。
実は、試合前、長引くと極端にスタミナが落ちる可能異性があるから、1Rは全く見合うか、全力で早いラウンドで決着をつける短期決戦でいくか どちらかだね。
と話していたのです。
彼の性格からとても見合うことは出来ないと思いましたが。
予想通り、全開でペースを握り圧勝。
作戦勝ち、彼の根性、勇気の勝利です。笛吹選手の格闘家としてのセンス溢れる 素晴らしい内容の試合でした。
試合後、すぐに控え室へ駆けつけました。
やったね!おめでとう!というと
 ケアしていただいたお陰です。と彼から返事が返ってきました。
コンディショニングは彼にとっていかなるトレーニングより大切な特殊トレーニングの一つなのです。
当時 36歳という年齢で体調が悪くなれば、絶対的不利。
筋力や技術的、根性はもうこの年齢では進歩しません。
トップアスリートに技術的な心配は要りません。
いくらハードなトレーニングをしても試合直前に体調不良になれば結果が出ません。
コンディショニングは、いかに重要なことかはトップアスリートであれば必ず実感します。
この点、医師は優秀なトレーナーになれる可能性があります。
私はコミッションドクターでなく、メディカルトレーナーなのです。
現役最高齢 日本王者を再度目指して笛吹選手の快進撃は続きます。
ヒクソンもハードトレーニング、ウエイトトレーニングはほとんど行いませんね。
彼には技術的なトレーニング、パワートレーニングは全く不要。
呼吸法によるコンディショニングこそが彼特有のスペシャルトレーニング。
このコラムを読んでいただいている読者の皆さんにも少しづつ ヒクソン最強の秘密を解く鍵が見えてきたと思います。

年齢的な衰えをどうやって解消するか?

簡単です。

筋肉のパワーに頼らない闘い方、オーバーワークしないトレーニング、身体のケアを若い時以上に行う、緊張の中でリラックスする、神経機能向上を目指すのです。
2人の高齢アスリートには、ウエイトトレーニング禁止、呼吸法の重視、身体の定期的なメインテナンスを実行させています。

読者の皆さんは、死ぬくらいの稽古、トレーニングこそが自らを強くすると思っておられる方も少なくないと思います。

しかし、多くのトップアスリートをケアし指導させていただいた私の経験からハードトレーニング、オーバーワークは選手寿命を縮め、いつも緊張状態にあり大舞台での結果が残せないアスリートになる可能性が高いのです。

2007年、大阪世界陸上で期待された日本代表選手たちの悲惨たる結果こそ オーバーワークと無理な意気込みが招いた結果です。

2008年、北京オリンピック、男子柔道、マラソン男子、女子とも散々な結果に終わったのは紛れもない期待されたアスリートたちの オーバーワークと極度の緊張、身体のケア不足であることは、明確ですね。

過酷なスポーツの格闘技。

目指すのは結果であって過程ではありません。
結果が全ての勝負の世界で、何が必要か?指導者も一緒に考える時代になりました。
中年医師が格闘技の指導者?トレーナー?冗談じゃない・・・と思われる方もいらっしゃると思いますが、私自身、各団体の王者、トップ格闘家とルールを決めて限られた力比べや技比べとして闘ってもほとんど勝利を収めます。
結果が全てとお伝えしている私自身、格闘家とスパーリングや、競技を行うこともあります。
腕相撲、首相撲、関節技の掛け合い、押し相撲、プロテクターを付けてのスパーリング・・・
47歳で素人同様の私でも十分に世界レベルの格闘家と闘うことができますし、体重のハンディ、経験のハンディ、年齢のハンディは関係ありません。

ボディコントロールというテクニックを身につければ、瞬時に最強になれるのです。
筋力はそれを命令する脳や神経機能が低下していれば十分発揮できません。
最大限に自分の身体能力や筋力を発揮するための条件を知れば、最強の技を身につけることと同じ満足感が得られます。

このプロジェクトの中で具体的にその内容をぜひ、紹介させていただきたいと思います。素人がプロの格闘家を瞬時に組み伏せることも可能なテクニックとその理論。ぜひ、ご期待下さい。

(2009.4)

 



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