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2010年11月16日 火曜日

アスリートが続々取り入れるアンチエイジングメソッド

T-Style 2005年夏号

ケガの早期回復、記録更新など"スポーツ年齢"に異変?!

トップアスリートが続々取り入れるアンチエイジング・メソッドとは?

関西地区のプロ野球選手をはじめとするプロ・アマトップアスリートたちの間で、カリスマ的な人気を集めるメディカルサポート・ドクター、末武信宏氏(当社代表取締役)。

美容外科の分野で培ったアンチエイジング・テクニックを独自に独自の理論を加え、末武氏は今、スポーツ界でのアンチエイジング応用に取り組んでいる。

重度のケガを早期に回復させ、年齢の壁を越えた新記録をぬりかえ、さらにオリンピック代表さえも輩出した、末武氏のアンチエイジング理論。

さて、そのメソッドとはいったいどういうものなのだろうか-


内面からのアンチエイジングでアスリートの能力も向上させる

高齢化を迎える日本のまさにキーワード、それが「アンチエイジング」だ。

アンチエイジングとは加齢を「アンチ=抗する」、つまり、若返りや老化予防を意味する。実際、エステや美容外科や美容皮膚科では、シワやシミを取り除くためのレーザー治療をはじめ「若返り治療」が次々と導入され、アンチエイジング化粧品も続々登場。すでに大きなブームメントもなっている。

「アンチエイジングは『老化や加齢をひとつの疾患とみなして治療する』という目的で医療のフィールドから生まれました。[健康な体で質のたかい長生きをする]ことを目指します。そのためには外側からのケアも大切ですが、それ以上に内側からケアする必要があるのです。」

と語るのは、さかえクリニック院長(当社代表取締役)の末武信宏氏(45)だ。

「皮膚の新陳代謝を支配しているのは血液中のホルモンや生理活性物質。つまり、体の中の血液やリンパ液などの状態を整えなければいくら外的治療を施してもすぐにボロが出てきてしまうでしょう」

ストレスによる活性酸素の除去や食物添加物などの毒素を体から排出すること。内側からのアンチエイジングで、心身の状態を最高のレベルに維持できるという。

末武氏は美容外科分野で培った、これらアンチエイジングの知識と技術を、現在は、アスリートの能力の向上、ケガの早期回復などへも応用し始め、予想以上の成果がえられているという。

ではその実際を見てみよう。


プロ野球、ボクシング、カーレース、陸上etc.

PART1 アンチエイジングがスポーツ各界に新旋風を巻き起こす

末武氏は5年前より、メディカルトレーナーとして数多くのスポーツ選手をサポートするようになった。スポーツ界にアンチエイジングを応用しようとしたのはなぜか。

「スポーツ選手が求めているのは身体の能力の向上ですが、ホルモン補充治療などはドーピングになり行えません。しかしアンチエイジング治療なら体の中の毒素を排出し、免疫力を高め、常にベストコンディションを保つことができる。これこそスポーツ選手に求められた治療では、とその応用を考えたのです」

日本では、スポーツトレーナーというと鍼灸師などが多く、医師が専属するケースはほとんどない。「そこで今まで培った技術、知識、経験を自らの手でスポーツ界へ注いでみようと思ったのです。」

 

陸上界を中心に次々と広がるアンチエイジングの成果の波紋

そんな折、末武氏のクリニックをホクロ除去のため訪れたのが3度の五輪を経験した陸上の青戸慎司氏(38)だった。この出会いをきっかけに、末武氏のスポーツ界へのアンチエイジングの応用は具体化されていった。

「故障に苦しんでいた青戸選手が、2ヶ月後には年齢別日本最高記録を樹立した。これで確信を持ちましたね。スポーツ界にも応用できると」

さらに実験を重ねようと設立されたのが[さかえクリニックトラッククラブ](SCTC)だ。監督には中京大学中京高校陸上部の北村肇氏を迎え、コーチ兼選手として青戸選手のほか100Mハードルの元日本記録保持者の小林尚子選手が加わった。東海地方を中心にトップアスリートでありながら、故障で現役を引退する選手を入部させ、末武氏の治療とトレーニング指導で復活させていく。2年目にして中部実業団や愛知県選手権で優勝者を輩出し、アンチエイジング・メソッドの基礎を固めた。

SCTCの噂はすぐに広がり、故障が原因で企業から解雇された選手などの入部希望が殺到したという。

「元インターハイチャンピオンや日本選手権を連覇した選手、アジア大会で4位入賞など輝かしい実績を持った選手たちが入部してきました。彼らは仕事と選手生活を同時進行させるという、過酷な状況にいます。そこでメディカルサポート以外にも選手への遠征費、活躍した選手への報奨金の支給など、経済面でも選手をサポートすることにしたのです」

そうした選手の一人に、中田有紀選手がいた。中田選手は昨年のアテネ五輪の陸上7種競技へ、日本人として初めて出場し、創立3年目にして、SCTCは五輪選手を輩出するまでに成長する。この実績は陸上界だけではなく、さまざまな分野のスポーツ選手たちの関心を引き、末武氏のサポートリストも増えていく。中でも関西地区の1軍プロ野球選手のケガの早期回復をさせたことで、F1レーサー、プロ野球、ボクシング、サッカー、空手など、いろんなアスリートがクリニックを訪れた。

現在は、SCTCとフォーミュラーニッポンで活躍するレーショングドライバー松田次生選手などのメディカルサポートを中心に、自身のアンチエイジング・メソッドの強化を進めている。


各界のトップアスリートも注目!アンチエイジング・メディカルサポート

末武氏のもとには現在、多くのアスリートたちからメディカルサポートの信頼が寄せられているという。末武氏のサポートを受けている主なアスリートたち。

●松田次生(フォーミュラ日本ドライバー)

2002年GT選手権総合2位、日本人史上最年少でフォーミュラ日本を制す。現在はF1転向を目標に活躍中。

●中田有紀(アテネ五輪陸上7種代表)

アンチエイジングに取り組むさかえクリニックトラッククラブに所属し、昨年、同種目では日本人として初めて五輪出場をはたした。

●寺尾悟(ショートトラック)

1994年もリレハンメル五輪以来、日本代表チーム入りしている第一人者、トリノ五輪を目指す。

●石井広三(元プロボクサー)

世界タイトル戦などに向けアンチエイジングを取り入れた。現在はボクシングジムを経営し後進の指導にあたる。

アンチエイジングサポートをした主なアスリート

分野

氏名

サポート結果・内容

陸上

青戸慎司

2002年 マスターズ日本新記録樹立

(男子100m愛知県選手権で10.71)

陸上

中田有紀

2004年 日本選手権で5910点の日本新記録を樹立。

7種競技で初めてオリンピックB標準記録を突破。

アテネオリンピック日本代表

陸上

青戸敦子

2004年12月 ホノルルマラソン 35歳から39歳の部で1位、
全体で17位。

2005年 大阪国際女子マラソン59位

陸上

嶋川福太郎

2003年 スーパー陸上 走り幅跳び 日本代表。

2005年4月 今季日本ランキング1位

カーレース

古賀琢磨

2004年 NASCAR Winstonwestフル参戦

カーレース

松田次生

2004年9月 GT選手権で 松田次生、アンドレロッテラー組優勝。

2005年フォーミュラニッポン 第2戦準優勝

ボブスレー

吉岡康典

2004年12月 全日本ボブスレー選手権大会で
吉岡(さかえクリニック)、鈴木チーム優勝

ショートトラック

寺尾悟

2005年2月 ワールドカップ銅メダル全日本選手権総合優勝。

金メダリストの西谷選手に競り勝つ

プロボクシング

杉田真教

2002年6月9日 世界ユースWBCスーパーバンダム級タイトル獲得。

2004年12月12日 世界ユースWBCスーパーバンダム級タイトル
初防衛

プロボクシング

渡辺 博

WBC世界ウェルター級4位。

2002年 OPBF東洋太平洋ウェルター級タイトル獲得

プロゴルフ

伊藤元気

2002年世界ドライビングコンテスト日本代表。ツアープロ目指す

プロ野球

1軍選手多数

関西地区球団選手を中心に、多数のメディカルサポートを行う

 

 



 

海外で評判の先端医療機器からサプリメントまで

PART2 アンチエイジング・メソッドによるメディカルサポート

では、末武氏(当社代表取締役)のアンチエイジング・メソッドとは、具体的にどう行われていくのだろうか。

「クリニックに訪れた選手に3つの約束をしています。1つめは故障を短期間で回復させること。2つめは選手生命を1日でも長く伸ばすこと。そして3つめが身体能力を向上させることです。つまり、ケガの治療だけでなく、さらにパワーアップした状態を作り上げる。これが私のアンチエイジング治療の目的なのです」

それぞれの選手にあった独自のプログラムを組むことで、ベストコンディションを作り上げるという末武氏。

最新医療機器を使ったメディカルサポートのほか、サプリメント療法、心身のコンディションニングを安定したものとするカラーやアロマ療法など、アンチエイジングはじつにバラエティー豊かな角度から行われていく。
ではそんな末武氏のアンチエイジング・メソッドを5つに分けて紹介していこう。

 

① 血液検査

身体に不足しているビタミンやホルモンから、酵素や活性酸素の発生状況までを瞬時に知ることができるのが血液検査システムだ。

「1万5千倍のBMPV顕微鏡によって、小指の先から数滴摂取した血液をビジュアル的に分析するシステムです。生きた血液と凝固血液を調べることにより身体の老化度がわかるのです。例えば酵素の運搬能力が低下していると疲労感はなかなか取れませんし、オーバーワークやストレスが蓄まっていれば赤血球、白血球に異常が見られます。その時は激しいトレーニングを控えさせ、休むことも大切だとアドバイスするのです。そして不足している栄養がわかるので、摂取すべきサプリメントも一目瞭然です」

このシステムを美容界やスポーツ界へ導入したのは末武氏が全国で始めて。第82回美容外科学会でこの血液分析システムを美容への応用として発表したとき、大きな反響を得たという。「ドロドロ」になっている血液を「サラサラ」にするための適切で迅速なケアやアドバイスが受けられるこのシステムは早期治療を望む選手にとって心強い味方なのである。

 

② エアナジー

現在存在する病気の約9割の原因といわれ、老化を引き起こす元とされているのが活性酸素だ。タバコやストレス、アルコールなど活性酸素を発生させる要因が多量にある現代社会では活性酸素が必要以上に発生し、人をさび付かせる原因となっている。そこでさかえクリニックが導入したのが、活性酸素を除去するエアナジーという最新機器である。

「これはドイツで開発されたもので、活性酸素に直接働きかける抗酸化機能を有する成分を呼吸を通じて肺に取り込み、過剰に発生した活性酸素を除去する画期的なシステムです。数秒で酸素が肺胞から血液に流れ出るために瞬時にして効果を実感できるのです。活性酸素除去には、ビタミンCやE、イソフラボンやカテキンなど抗酸化機能に優れたものを摂取する方法も有効的ですが、それらを消化吸収するには長い過程を要します。エアナジーは格段に早く直接的に作用するという点が最大のメリットです」

活性酸素除去は末武氏のメソッドのベースにあるため、このマシーンケアはメソッドの必須項目。短期間で作用することから痛みを伴う疾患に悩まされている人には最適なシステムともいえる。実際、ひじを痛めた中田選手をはじめ、常に激しい運動を行っているプロ野球選手や陸上選手、過度の緊張を伴うレーサーなどがメディカルサポートとして取り入れ、故障を回復。結果を伸ばし続けている。

こうした最先端機器の導入は、末武氏のメソッドのひとつの核となっている。そのため、アンチエイジングに効果を発揮しそうな先端マシーンを、世界各国からいち早く輸入し、その効果を測定している。エアナジーのほかにも、体の隅々までに酸素を行き渡らすエアチャンバー、効果的なメディカルダイエットができるステレオダイネーターなど、美容分野で得た最新情報と聞きを活用し、自身のメソッドに組み込んでいる。

 

③ プラセンタ、サプリメント

スポーツ選手のサポートとして使われているのがプラセンタプラセンタには各種アミノ酸をはじめ、ビタミン、ミネラルが多くふくまれていることから美容界でも注目されている治療法である。

プラセンタには全身の細胞を賦活する作用があり、恒常性の維持には効果が高い製剤です。スポーツ選手のはぜしい肉体的消耗によって発生する活性酸素を制御したり、度重なる負荷によって筋肉や腱に生じた慢性炎症や痛みを改善する作用があります。もちろんドーピング規定に抵触する成分は一切含まれていないので、スポーツ界において大きな成果が期待できるのです」

また、スポーツ選手の栄養保有、パワーアップに役立っているのがサプリメントである。

「数々の臨床データーをもとにアミノ酸サプリメントを開発しました。激しい運動で発生する活性酸素のはたらしを抑制し、人間の持っている能力を最大に引き出します。また免疫力を高める効果もあるので、故障につよいからだを作ることができるのです」

 

④ 半導体レーザー

自律神経機能を高めるために使われているのが半導体レーザーだ。

「生体機能のほとんどは自律神経によってコントロールされています。ですから自律神経機能をアップさせれば老化を防ぎ、体力の向上を図ることができるのです。半導体レーザーの治療時間はわずか2~3分、交感神経に半導体レーザーを照射するだけ。痛みやリスクのない癒しの治療法ともいえるでしょう」

また半導体レーザーには痛みの物質や炎症を抑える効果があるので、故障した選手の回復に大きく役立っている。アテネ五輪に出場した中田選手もやり投げで痛めたひじを半導体レーザーによって回復。ベストな状態で大会に臨むことが出来た。

 

⑤ アロマやカラーを使ったヒーリング

アロマやカラーセラピーなど癒しのケアもスポーツ選手を支える大きな治療のひとつである。アロマによって副交感神経上位のリラックスした様態を作ることは、本来基力を十分に発揮する上で大切な役割を果たす。そして今、全く新しいトレーニング法として注目を浴びているのがカラーセラピーである。

「これは自分のエナジーカラーを知ることで自分に潜む力を引き出す方法です。エナジーカラーは人によって生まれつききまっており、青、赤、白、黄、黒の五色に分類できます。そのカラーによって特徴があり、それを知った上で生活やトレーニング内容を工夫することが大切なのです」

例えば青戸選手はエナジーカラーが赤。生まれつきのセンスを生かすタイプなのでパワー系のトレーニングに偏るのはよくないそう。そうとは知らずにずっとトレーニングを続けていた青戸選手が末武氏からアドバイスを受けてトレーニング法を改善したところ、今まで伸び悩んでいた記録が目に見えて伸び始めたという。
スポーツのパフォーマンス向上や健康増進に役立つカラーセラピー、今後ますます注目されていくだろう。


アンチエイジングメソッドとそれを支える先端医療機器

ボディ&マインドを内面から変えていく、先端医療機器を海外から積極的に取り寄せ、独自のアンチエイジングメソッドをつくりあげる末武氏。ここでは、そのほんの一部のマシンと、アンチエイジングの実際の実践例を紹介する。

 

1.血液分析とプログラムづくり

まずは高性能顕微鏡を使った血液分析による改善点の把握を行う。この結果に応じて、アスリートごとにアンチエイジングを組み立てていく。

採取した血液の状態を高性能顕微鏡で分析する。

2.活性酸素除去装置エアナジー

活性酸素の除去はメソッドの基本。優れた効果を発揮するというドイツ製「エアナジー」はプログラムのマストアイテムとなっている。
ボブスレー日本代表としてトリノを目指す吉岡選手、日本ショートトラックの第一人者寺尾悟選手、
51歳まで鈴鹿8時間耐久に出場した徳野政樹選手なども受けている。

3.各種専門機器を使ったトリートメント

分析に基づき、各アスリートのコンディションに応じた機器を使ってトリートメントを行う。
交感神経系への刺激を与える半導体レーザー器。自律神経のパワーアップで老化を防止。

4.サプリメント、アロマなどを使ったケア

アミノ酸を中心にしたサプリメントの投与やアロマ、ヒーリングなど、メソッドに基づいたケアによって心身のコンディションづくりを行う。

サプリメントやアロマなどの製品も厳格な基準によって選択される。色の持つ特長を生かしたエナジー効果などもプログラムに組み込まれる。

 

■実践例

CASE1レーシングドライバー松田選手の実例

「メディカルサポート期間」

2004年6月より現在も継続中。

「メディカルサポート目標」

レーシングドライバーにとって最も重要な自律神経機能、神経疲労の耐久能力向上。

「メディカルサポート内容」

① 心拍変動解析(自律神経機能計測システム)によるコンディショニング

エアナジーによる活性酸素除去と乳酸値の減少、細胞の酸素利用効率の向上。

③ サプリメント(アミノ酸)による乳酸値低下と神経疲労の回復

「結果」

GT選手権で今季初優勝。セバンでのフォーミュラ日本では4位入賞。GT選手権最終選では5位入賞。

 

CASE2プロ野球選手の実例

「メディカルサポート期間」

約1ヶ月間

「メディカルサポート目標」

わき腹に激痛が走りあまりの痛みに動けなくなり病院へ直行。左外腹斜筋断裂と診断され全治1ヶ月、復帰までに2ヶ月半を要する。と診断

「メディカルサポート内容」

高気圧酸素療法

エアナジーによる活性酸素除去と乳酸除去療法

プラセンタ、アミノ酸、ビタミンC、B群の多量投与。

④ マイクロウェーブ照射

半導体レーザー

⑥ ヒーリング

「結果」

2週間で痛みが運動時もほとんどなくなり、軽いトレーニングが可能となり、3週間でバッティング開始。4週間後には1軍のゲームに復帰した。

 



創部3年でオリンピック選手の育成に成功!

PART3 「さかえトラッククラブ」がアスリートの可能性をサポート

では、こうしたアンチエイジング・メソッドによるメディカルサポートで、いったいどんな変化を体験できるのか。「さかえクリニックトラッククラブ」(以下SCTCと表記)に所属し、新たな課題に挑戦する、アスリートたちに話を聞いた。

まずは、Part1でもお伝えしたように、この陸上部側創立のきっかけとなり、現在38歳ながら、コーチだけではなく選手としても活躍している青戸慎司選手。

「先生との出会った2000年10月ごろ、僕は故障が続いていて、とくに慢性のアキレス腱で現役生活に限界を感じていたんです」

しかし当時はまだ末武氏もアンチエイジングに着手したばかりで、「今でこそ最新機器がたくさんありますが、当時はカラーをつかったセラピーと、独自のヒーリングだけでした」

これまで治療といえば、鍼や整体だった青戸選手にとって、「カラー、ヒーリングといわれてもピンとこなかった」という。しかもカラーセラピーでは「ウエイトトレーニングをしても無駄だからやめろ」といわれたという。

最初は半信半疑だったが、実際、いくらウェイトトレーニングを重ねてもコンディションは改善されない。ならばと、末武氏のアドバイスに従ってみると、青戸選手の体調に劇的な変化が起こる。「まずケガが減り、ケガをしても軽度で済むようになったので、さらにケアをお願いしました」

次に半導体レーザー照射プラセンタ療法を行うと、アキレス腱の痛みから解放されたという。さらに試合にでると、10秒79というタイムで100m男子年齢別日本最高記録を樹立した。

「これには自分が一番驚きました」

その後も青戸選手の記録はどんどん伸びていき、2002年愛知県選手権大会で10秒71のマスターズ日本新記録を樹立した。そして、この青戸選手の効果をみた末武氏が、SCTCの創部を発案する。

「とりあえず10名の選手を集めて先生の治療とトレーニング指導で復活させるというプロジェクトが始まったのです」

青戸選手の目標は「40歳まで10秒代で走ること。」生涯現役にこだわるその理由はこうだ。「親から授かった短距離ランナーとしての素質を、最後まで使いきりたいという思いがひとつ。そして、パーチャルとリアルの区分が付きにくくなっている今だからこそ、元ではあるが、オリンピック選手がどれだけ早く走るのか、子供たちの目の前で見せてあげたい。そして感動を知ってほしいのです」

そう語る青戸選手は中京大学職員として勤務するかたわら、子供たちにスポーツの素晴らしさ、オリンピックの感動を伝えるために全国で講演活動、実技指導を精力的にこなしている。

 

SCTCに入部し、陸上界からボブスレー選手として活躍の場を大きく広げた選手がいる。110mハードルの日本ジュニアの記録保持者である吉岡康典選手である。

入部のきっかけは一向に回復しない肉離れだ。それを理由に会社からも解雇された。しかし、SCTCに入部後、エアナジーを中心としたアンチエイジング・メソッドを受けると、故障も改善され、記録も順調に伸びて行き、2001年にはハードルで自己ベストを樹立できるまでになった。

「またアスリートとして復活できてうれしかったですね。ボブスレー転向の話を持ちかけられたときは、とまどいました。でもボブスレーも陸上も最初のダッシュ力が命。そして何より選手でいるからには、やはりオリンピックを目指したい。そして挑戦することに決めました」

そして2004年の12月29日。ワールドカップで吉岡選手は、初出場で優勝台に上がるという快挙を成し遂げました。「アスリートにとって目標を持つことは大切です。目標はトリノオリンピックの表彰台に立つことですね」

 

創立3年目の2004年6月14日、SCTCに待望の五輪アスリートが誕生した。アテネ五輪陸上7種競技に、日本人として初出場した中田有紀選手である。

中田選手が入部したのは03年。それまでも日本では敵なしだった。がしかし、五輪出場への壁は厚かった。

「私は陸上活動で企業に所属しているプロ選手ではないので、生活費を稼ぐために仕事をしなければなりません。そして当然選手としての生活もあって、今まではその両立にストレスを感じ、心身ともに疲れきっていたんですね」

こうした恒常的なストレスの改善に加え、体を鍛えるトレーニングこそが記録を伸ばす方法だと思っていた中田選手に、体の内面をケアする大切さを指導したのが末武氏だった。

「今までの治療といえば鍼やマッサージだったので、内部からのケアというのは初めてでした。でも受けてみると、トレーニングの負荷を上げても疲れなくなったし、疲れが取れるのが確実に早くなりました」

自律神経は筋肉につながっている。つまりストレスなどで自律神経が停滞していると筋肉ががうまく動かせないため、いくらトレーニングしても体力が消耗するだけだ。末武氏のアンチエイジング・メソッドには、こうした医学的見地からの処方もふんだんに取り入れられている。

「陸上7種というのは、まさに全身をくまなく使う競技です。体内の中心でもある神経系統などのケアは、全身へ効率的に働きかけるのでしょうね」

いかにベストコンディションを保つか、それがアスリートにとって最も大切なことである。コンディションが安定すると、

「自然と記録も伸びて、ハードなトレーニングをしなくても安心できるようになったんです」

こうした結果が、これまで難関だったオリンピックB標準記録の突破へとつながり、アテネ五輪出場を決めた。

「アテネ五輪に出場して、世界の壁を目の当たりにしました。コテンパンにへこまされて帰国しましたが、今はそえをバネにして、さらにチャレンジしたいですね」

そう笑顔で語る中田選手は、第89回日本陸上選手権B標準突破。大会4連覇で8月に行われるヘルシンキ行きの切符を手にした。ちなみに、アテネ五輪出場した日本選手全39人中、彼女以外の38人は企業が抱えているいわゆるプロだった。ノンプロという状況での五輪出場は、大企業に所属しないアスリート選手たちにとっても大きな希望となったに違いない。

アテネからヘルシンキへと舞台を変え、再び世界と挑むことになった中田選手の活躍をぜひ、期待したい。

 

末武氏(当社代表取締役)アンチエイジングのスポーツへの応用は、まだまだ始まったばかりだ。今後さらに多くの医師、トレーナー、研究者たちが後に続くだろう。誰もが年齢を問わず、もてる能力をフルに発揮してスポーツを楽しめる―、そんな時代も、すぐそこまで来ている。


青戸慎司

33歳で年齢別日本最高記録を樹立

「生涯現役で、既得に挑戦し続けて生きたいですね」

Profile

1967年5月生まれ。和歌山市出身。178cm 69Kg

陸上100mに日本代表として、ソウル五輪、バルセロナ五輪に出場。1998年2月の長野五輪ではボブスレー選手として、日本人大師初の夏冬五輪出場の快挙を達成。現在、中京大学名古屋キャンパス勤務。中京大学付属高等学校、陸上競技部プレーイングコーチ。さかえクリニック・トラッククラブ選手兼コーチ。

 

吉岡康典

陸上から転身!ボブスレーでメダリストを目指す

「アスリートとしての夢、トリノ・オリンピックでメダルを目指す」

Profile

1975年5月19日生まれ。京都府出身。181cm・78kg。

インターハイ2冠、110mH、八種競技、東アジアジュニア、世界ジュニア選手権日本代表。陸上競技、ボブスレーの療法で世界を目指す。現在、スポーツクラブで勤務しながらさかえクリニックTCに所属。

 

中田有紀

日本人女子初!陸上7種目競技でアテネ五輪出場

「世界の壁はまだまだ厚いけど、それだけにチャレンジしたい」

Profile

1977年3月生まれ。167cm・54kg。大学4年より7種競技を開始。00年、01年と2年連続で日本新記録を樹立。02年、韓国プサンアジア大会で5位入賞。03年より中京大学付属高等学校の非常勤講師として勤務しながら、さかえクリニックTCに所属。日本選手権で5910点の日本記録を樹立。04年、アテネオリンピックは出場し結果は28位。

七種競技(ヘブタスロン)とは?

1人で走、跳、投の複数の種目に挑戦し、記録を得点に換算して総合得点を競う競技で、年代や性別によってさまざまな種目が設定され、一般男子は十種競技(デカスロン)、一般女子は七種競技(ヘブタスロン)、日本では総称を「混成競技」と呼ばれている。混成競技とは、二日間かけて陸上競技のすべての分野「走」「跳」「投」の種目を複数行い、その合計点を競う種目。

一般男子の場合(十種)

一日目:100m、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、40m

二日目:110ハードル、円盤投げ、棒高跳び、槍投げ、1500mの順に行う。

一般女子の場合(七種)

一日目:100mハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200m

二日目:走り幅跳び、槍投げ、800mの順に行う。

 

 



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