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2010年11月15日 月曜日

科学で証明 ヒクソン最強の秘密を完全解明!!No.7

年齢に負けない!世界と闘うアスリート54歳のバイクレーサー
鈴鹿8耐日本人初王者 徳野政樹選手をアンチエイジングケアでサーキットへ

 私のクリニックには、年齢的に峠を越えた(表現失礼します)アスリート達が数多く来院されます。その中でもプロ意識120%でアスリートとしてのパフォーマンスを見せてくれる二人、徳野政樹 選手と笛吹丈太郎選手を紹介したいと思います。ヒクソンも40代後半で現役の格闘家ですが、年齢に強さや身体能力には比例しないことを二人は教えてくれます。

1952年生まれの徳野選手は、16歳でバイクレースの世界に飛び込みました。1981年は第4回鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)で8位完走、鈴鹿選手権シリーズF1クラス (1000cc)のシリーズチャンピオンを獲得。アメリカ、デイトナスーパーバイクでは4位入賞を果たしました。

日本を代表するライダーとしての評価が高まる中、1985年、オーストラリアの英雄として世界的に著名なワイン・ガードナーとペアを組み、第8回鈴鹿8耐において、日本人として初の優勝を果たしました。

 第12回鈴鹿8耐には、高田純次監督のスポーツキッスレーシン グチームで出場。結果は転倒リタイアでしたが、関東地区では後日2時間のドキュメント番組が放映された程の注目度でした。当時、鈴鹿8耐は日本ではF1を凌ぐほどの人気で、ゴールデンタイムにテレビでも生放送を行っていたのです。 その世界王者が、20年以上経過した今、レースへチャレンジしているのです。決勝進出20回は世界最多記録。いくらマシーンの性能が向上したとはいえ、メインスタンド前の直線ではMAX300キロのスピードに達するマシーンを操る体力と持久力とテクニッ クは脅威です。

大きな事故に何度も見舞われ、入退院を繰り返しながらもサーキッ トへ戻っていく。私自身、実際レース会場で観戦した時、バイクレースのあまりの恐ろしさに驚愕しました。まさに死と隣り合わせの究極のスポーツです。

徳野選手のエナジーカラーは、センスの赤。彼にはウエイトトレーニングを禁止しました。筋力のパワーに頼っては、年齢には勝てません。センスを活かしたライディングこそが彼の持ち味なのです。

 2001年、2002年、2006年と、私は合同チームながら「さかえクリニックレーシングチーム」を結成し、徳野選手を 鈴鹿8耐へ第一ライダーとして送り出しました。2001年 は決勝へコマを進めることが出来ましたが、残念ながら 2002年、2006年は予選通過はできませんでした。

理由は予算と準備不足。いくら優れたライダーでも市販バイクを少し改造した程度では、予選が通過できるほど8耐のレベルは低くありません。元世界王者とは いえ、簡単に協賛企業がつくことはありません。友人知人が資金を捻出し、徳野選手をレースへ送り出します。2006年には私は、高級車が購入できるほどの 協賛を行いました。

彼の夢と知名度に投資をしたのです!

結果は残念ですが、徳野政樹という、現役最高齢アスリートをアンチエイジングケアで蘇らせるプロジェクトはまだまだ続きます。

36歳のキックボクシング王者 笛吹丈太郎選手、名古屋で強豪と対戦

 さて先日、名古屋でビッグな興行がありました。総合格闘技やキックボクシングの地元のスター選手を交え、愛知県武道館で開催された「HEAT2」です。2001年K-1JapanGP優勝のニコラス・ペタス選手、スマックガール王者しなしさとこ選手も登場しています。

こ の興行に、私が身体能力向上指導、アンチエイジングケアを行う笛吹丈太郎選手が出場しました。前NKB統一ライト級チャンピオン、現NJKFウエルター級 チャンピオンの笛吹選手は36歳。21戦16勝(9KO)4敗1分の戦歴を残すハードパンチャーで、K-1にも参戦かと評価を受けるほどのキックボクサー です。今年からクリニックで本格的に、ケアを行うようになりました。笛吹丈太郎選手のエナジーカラーはセンスの赤です。当然のごとく、彼にはウエイトト レーニングを控えるように指示。

相手は23歳のエバン・モリス選手。笛吹選手よりも一回り以上若く、13戦10勝(5KO)3敗の強豪です。

今回の笛吹選手の試合は、地元の中京テレビが夕方の報道番組での特集を放映するとのことで撮影していました。

これまでアグレッシブなファイトスタイルのため、幾度も骨折を繰り返し、引退も考えた笛吹選手ですが、闘うモチベーションが低下していない以上、現役キックボクサーとしての道を選択したのです。

プロキックボクサーと言っても、普段はサラリーマン。とてもファイトマネーでは生活は出来ません。K-1のチャンピオンのように知名度がなければ、日本チャンピオンといっても本業では生計を立てられません。

今 回の名古屋での試合が決定してから笛吹選手はかなり気合が入っていました。いつもは東京の後楽園ホールで試合が行われますが、名古屋での試合は多くの知 人、友人が応援に駆けつけてくれます。地元の格闘技関係者の中では、笛吹選手は有名な存在です。しかし、試合数日前に風邪を引くという最悪のコンディショ ン。身体が熱っぽく、だるさが取れない。この状態ではとても試合は出来ません。

そこでWBA世界スーパーフライ級王者の名城信男選手も世界戦直前に使用した秘密兵器、エアナジーと全身倦怠感を改善するため「スーパーカクテル点滴」 を行いました。もちろん、ドーピングではありません。エアナジーは同時にアロマセラピーが可能で、ティートリーという抗ウイルス効果が期待できるエッセンシャルオイルを笛吹選手へ吸入させました。免疫力を向上させるこ とで、風邪で弱った身体を短期間で回復させるといった 離れ業です。

試合前日に計量を終えた笛吹選手には覇気がありません。体調が最悪というハンディ、地元で絶対に勝利しなければならないプレッシャーによるものです。試合当日、午前11時頃、クリニックで最終コンディショニング。

エアナジー、アロマセラピー、カクテル点滴。脱水症状の改善、風邪の治療もドーピングにならないよう配慮して行いました。ケア後、笛吹選手は元気を取り戻しました。試合は夕方から開始のため、私も応援にかけつけるからとクリニックから送り出しました。

コンディショニングを成功させ若い選手を圧倒した笛吹選手!

午 後5時半頃、笛吹選手の試合がスタート。試合開始 直後から笛吹選手は全開です。キレのあるボディ攻撃や鋭いローキックが、エバン選手にビシビシ決まりました。スピードある笛吹選手の攻撃にエバン選手は対 応できません。途中からは滅多打ち状態です。そして2R、3度のダウンを奪い勝利。笛吹選手の強さだけが目立った闘いでした。

実 は試合前、「長引くと極端にスタミナが落ちる可能性があるから、1Rは全く見合うか、全力で早いラウンドで決着をつける短期決戦でいくか、どちらかだね」 と彼と話していたのです。彼の性格からとても見合うことは出来ないと思いましたが、予想通り全開でペースを握り圧勝。作戦勝ち、彼の根性、勇気の勝利で す。笛吹選手の格闘家としてのセンス溢れる、素晴らしい内容の試合でした。

試合後、すぐに控え室へ駆けつけました。「やったね!おめでとう!」というと「ケアしていただいたお陰です」と彼から返事が返ってきました。

コ ンディショニングは彼にとっていかなるトレーニングよりも大切な特殊トレーニングの一つなのです。36歳という年齢で体調が悪くなれば、絶対的不利。筋力 や技術的、根性はもうこの年齢では進歩しません。トップアスリートに技術的な心配は要りません。いくらハードなトレーニングをしても、試合直前に体調不良 になれば結果が出ません。

コンディショニングは、いかに重要なことかはトップアスリートであれば必ず実感します。この点、医師は優秀なトレーナーになれる可能性があります。私はコミッションドクターでなく、メディカルトレーナーなのです。

現 役最高齢の日本王者として、笛吹選手の快進撃は続きます。ヒクソンもハードトレーニング、ウエイトトレーニングはほとんど行いませんね。彼には技術的なト レーニング、パワートレーニングは全く不要。呼吸法によるコンディショニングこそが彼特有のスペシャルトレーニング。このコラムを読んでいただいている読 者の皆さんにも少しづつ、ヒクソン最強の秘密を解く鍵が見えてきたと思います。

(2007/1)

 



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